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2024/12/28

かつて荏田町に芝居小屋があったところ

 新潟の文化遺産をいくつか見たあとで、毎日散歩しているこの荏田町について考えてみた。荏田町の、この以下の写真の場所は、数年前には野菜の直売所になっていて、その中にいたおじいさんがこの場所にかつて仮設の芝居小屋が時々建って芝居を行っていたと言っていた。今は、直売所の建物はあるが、単に駐車場になっている。しかし江戸時代には、大山街道の荏田宿がこの地点で直角に折れ曲がっている荏田宿中心の場所となっていた。荏田宿を折れ曲がらず、そのまままっ直ぐ行く道路は釈迦道(しゃかんどう)という尾根を越える山道で、尾根の頂部のところで釈迦堂が近くにあった。しかし現在は、釈迦堂はなくなり、忠魂碑となっていて、しかも釈迦道は尾根を切通している県道となっている。旧荏田宿の角を反対側に折れ曲がる道路はかつてなく、単なる尾根となっていた。国道246号線が尾根の先端一部を削って、その勢いでさらに削って、現在の道が新設された。私は散歩をするたびに歴史上にあった荏田宿のシンボルになるようなものはないか気にかけていた。私の勝手な空想であるが、ここに木造の土壁造りの芝居小屋を作り、普段は野菜の直売所等として使い、夕方からは、この地域に昔あったとされる神楽やお囃子や音楽・演劇の公演場所として使うようなことが出来たらいいのだが。さらには桟敷席が災害時の避難場所にもなるといいのだが。多分人が集まれるような、公共的な施設が好ましいかもしれない。以下に芝居小屋兼野菜の直売所の案を示した。

         写真:20241222日(日)午前7時ごろ 朝の散歩の途中で撮影

            

               図 芝居小屋 兼 野菜の直売所 案