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2007/08/20

ライブ カンボジアの天使が舞い降りるJAPAN TOUR Vol.3を見て

 8/19(日)14:30~18:30まで、カンボジアの天使が舞い降りるJAPAN TOUR Vol.3のライブが、日暮里サニーホールでありました。主催はNGO MAKE THE HEAVEN、弊社はこの企画に対し、日暮里サニーホールを紹介して協力させていただきました。
 このカンボジアの子供たち25名は、NCCLAという孤児院にいて、孤児院の御父さんが経営しているイタリアレストランで民族舞踊を披露して、食費や学 費を作り出しています。その子供たちをNGOが招待して、日本で公演をしました。今回が3回目です。子供たちの踊りはなんとも輝いていて、皆エンターテ ナーで、衣装も素晴らしく、感動いたしました。そのほかに、障害者のパーカッションバンド、ディジュリドウ奏者、ギター演奏などがあり、またお客さんも一 緒になって全員で踊ったりもしました。







 客席の半分は段床になっていますが、半分は平土間のままで椅子がなく、観客はそこに座って見ていました。そのようにすることで、出演者の子供たちが、 座っている観客の中に入り込んできたり、客席で踊りを踊ったりすることが出来るようになり、固定された椅子の場合とはまったく違った演出が出来るのだと感 心しました。NGO MAKE THE HEAVENの代表は軌保博光氏あらため「てんつくマン」といい、吉本興業にもいた芸人で、カンボジアの支援(学校つくり、井戸掘り、地雷撤去など)と地 球環境問題にたいして行動している活動家、最近では地球温暖化対策のためのチラシを3000万枚配ったことでも知られています。今日はとにかくカンボジア の子供たちと彼からエネルギーを頂いた感じがしています。今日に続き、岐阜の各務原、福岡市、香川の小豆島(NGOの本拠地)で、公演があるそうです。成 功をお祈りいたします。また日暮里サニーホールには共催をしていただき、いろいろ便宜を図っていただき、大変感謝している次第です。

木造芝居小屋の音響測定

日本の伝統芸能を育んできた木造芝居小屋と、現代の多目的劇場の音響測定を行い、木造芝居小屋の音響的特徴を確認するための音響実験を行いました。

測 定を行った木造芝居小屋は岐阜県にある4座で、鳳凰座、白雲座、常盤座、明治座です。測定は8月1日、2日に行いました。多目的劇場のサンプルは横浜市 磯子区民センターの杉田劇場で、測定は7月15日に行いました。測定項目は、残響時間、音圧分布、インパルス応答。無響室録音した浄瑠璃常磐津三味線と ヴァイオリンの音楽を、明治座と杉田劇場でそれぞれ計測したインパルス応答に畳み込み、あたかもその場所で演奏したような音を作り出し、耳で比較して確認 します。なお杉田劇場(音響反射板設置状況)の残響時間は1.42秒/500Hz空席、中津川市明治座は0.59秒/500Hz空席でした。


■鳳凰座


■白雲座



■常盤座


■明治座


以上の写真撮影:永石 秀彦氏

■杉田劇場




測定は神奈川大学建築学科寺尾研究室、JATET木造劇場研究会、芝居小屋・大向こうの会(全国芝居小屋連絡協議会会員)の3団体の共催で行われました。
測定に当っては次の方々に大変御世話になりました。記して感謝の意を表します。
測 定をしていただいた神奈川大学寺尾研究室の関根助手、4年生の高見鉄兵氏、浄瑠璃常磐津を無響室で謡っていただいた鈴木和英太夫(鈴木英一氏)、三味線 の菊与志郎(柴田 満氏)、無響室録音データを提供していただいた東急建設 、測定場所を提供していただいた杉田劇場の館長 中村牧氏、鳳凰座・白雲座の 2座は中川ひとみ氏(下呂市教育委員会・社会教育課)、常盤座は吉村和昌氏(中津川市福岡総合事務所 文化スポーツ課)、明治座は今井康二氏(中津川市加 子母総合事務所 文化スポーツ課)、段取りと測定風景写真の撮影をしていただいたカメラマンの永石秀彦氏(芝居小屋・大向こうの会)。

な おこの分析結果は、JATETフォーラム2007(9/4、9/5)で発表する予定です。場所は日本大学理工学部1号館6階CSTホール(千代田区神田 駿河台1-8-14)で行われます。申し込みは劇場演出空間技術協会(JATET) TEL:03-5289-8858、FAX:03-3258- 2400、E-mail:info@jatet.or.jp で出来ます。お知らせまで。またJATETフォーラムについては、URL:http: //www.jatet.or.jp/で、ご覧になれます。