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2007/11/05

和太鼓の練習場『太鼓の里 響和館』オープン

400年の歴史のある浅野太鼓楽器店の祐天寺の和太鼓の練習場『太鼓の里 響和館』がこの10月19日にオープン致しました。弊社は、その音響設計・工事監理を担当いたしました。
設計に先立ち、浅野太鼓楽器店本社において、様々な和太鼓の音の大きさや周波数特性を計測いたしました。5名で演奏した場合には125Hz帯域で120dBを超えるような音圧レベルが発生することがわかり、音楽のジャンル中で最も大きな音を出すものだと思います。ロックバンドの演奏よりも大きな音です。
このような大きな音を出すことのできる練習場を設置できる場所は限られます。この『太鼓の里 響和館』は、駒沢通りに面して立つワンルームマンションの建物の地下にあります。この建物の1階は宅配ピザ屋となっており、上階の住宅とこのマンションの地下で練習場にはドライエリアがあり、隣接する住宅に音が伝搬しないように特に配慮いたしました。
竣工検査時には、およそ15名で和太鼓をたたいて検査を行いました。ドア外やドライエリア、2階の住宅など、様々なところで測定いたしましたが、設計当初の目標を満足した結果となっております。耳でも聞いて確認いたしましたが、ほぼ聞こえない状態となっています。
太鼓の里響和館が栄え、練習に参加した地域の子供たちが、元気に健やかに成長することを祈っております。

設計:株式会社ビーエックス 馬場祐三氏
工事:株式会社ソナ(音響工事専門の工事会社)


オープニングパーティの日


竣工時の測定の様子(1)


竣工時の測定の様子(2)