2018/10/29

荏田宿お祭り2018

今年の夏は異常に暑く、豪雨による岡山の大洪水や広島の土砂災害も記録的で、台風もたくさん上陸した年でした。台風21号は関西空港を水没させてしまい、大きな被害が出ました。24号は10/1ごろ強い風で本州を縦断していきました。その約1週間後、また台風25号が24号と似たようなコースで近づいてくる中、地元のお祭りが行われました。

10/6の18時頃、お祭りの前夜祭の宵宮(よみや、よいみや)の時に台風25号が北陸方面へ通過していきました。お祭りと重なりやきもきしましたが、幸い、紅白の幕が時折舞い上がった程度でした。

この荏田に、隣町の驚神社宮元囃子連の援助のもと、お囃子が約30年ぶりに再開し、今回が3回目のお祭りとなります。いつも驚神社の宮元お囃子連のメンバーにかなり手伝っていただいて何とかこなしておりましたが、今年は驚神社のお祭りと重なってしまい、自分たちだけで行うことになりかなり緊張しました。

事前の練習を2週間毎日連続で行って、お祭りに備えました。お祭り当日にはすでに疲れがたまり指は腱鞘炎の様な状態でした。お祭り当日(10/7)は、台風一過のいい天気で暑いぐらいでした。

私は人数の少ない笛の係なので忙しく、お祭りの最初と最後しか写真は撮れませんでした。途中2~3か所、老人ホームに立ち寄って獅子舞とひょっとこ踊りを因幡(いんば)という曲で行います。この曲は難しく、またちゃんと聞いて楽しんでいただきたいので、宮元の人の援助をお願いしました。それ以外は荏田宿のお囃子会で行うことができました。途中はかなりの暑さでしたが事故もなく、無事終了することができました。

荏田宿の歴史は古く、江戸時代は大山街道の宿場町としてこの地域では華やかな場所だったと想像ができます。つい40~50年ほど前までは、周囲は山に囲まれていて、この荏田宿のあたりはこの地域の中心街だったと思います。

30年ほど前までは荏田宿のお囃子連も活躍していたようで、驚神社のお囃子連の再興のお手伝いをしていたとのこと。そんな縁で、今度は荏田宿のお囃子の再興にお手伝いをしていただいているそうです。昔は神楽も盛んだったようで、遠くまで出稼ぎに行っていたとのこと。しかし今や見る影もありません。商店街も記憶にある限りでは、30年ほど前には床屋さん、雑貨屋さんや酒屋さん、魚屋さん、すし屋さん、カラオケスナック、などがありました。床屋さん、すし屋さん、カラオケスナックは今でもありますが。しかし246が商店街を分断し、田園都市線のあざみ野駅ができて、港北ニュータウンに地下鉄が通って、その中間にある荏田宿商店街は急速にさびれてきています。商店街があれば住民同士顔を合わせることがありますが、今ではそういう機会もほとんどありません。誰でもが参加できるお祭りで、多少でも住民たちのつながりができるといいと思っています。

宵宮が始まりました

お祭りの朝、子供神輿の組み立て

山車を引き終わった時、祭りの後

お神輿も終わり、子供たちがいなくなった後、
大人たちで自治会館まで担いで帰ります

チーク材の3WAYスピーカ

2018年10月27日(土)朝日新聞朝刊の「折々のことば」に

「昔の職業というものは大まかで、なんでも含んでいる 夏目漱石」
という言葉が紹介されていました。そのなかで、
「昔は一人がいくつもの商売をし、すぐに手に入らない物は間に合わせで作った。昨今は『知識や興味の面積が日に日に狭められ』て、個人が孤立し、ひどく無能になりつつあると。講演『道楽と職業』から。」
とありました。
この文章を読んだときに、最近チーク材によるスピーカを作ったことを思いだしました。

私は建築音響による建築設計を専門としていますが、無響室の検収測定のために無指向性音源を作ったり、マイク移動装置、超音波発信機を作ったりと、文字通り「すぐに手に入らない物は間に合わせで作っ」ていました。

そんな中で、バンコクにできるレストランのスピーカの相談を受けました。デザインは、タイらしくチーク材で作りたく思いました。日本でFOSTEXのスピーカユニット(ドライバー、ツイータ、ウーハ)を購入し、High Pass / Low Passフィルターを組み立て、それをタイまで運び、スピーカの箱を作っている工場に持ち込み、チーク材でホーンと箱を作ってもらいました。タイでもチーク材は貴重な存在で、やっと手に入れたそうです。レストランの計画は遅れていてまだできていないのですが、近いうちに実現できそうです。このスピーカは貴重なチーク材のためにタイから外国への持ち出しはできません。音の方の評判も上々です。タイで十分に役に立ってほしいと思います。

事務所で組立中

バンコクのスピーカー工場にて


これはガーデンパーティのためにここにセットしたものです。ステレオですので、もう一台あります。

2018/10/26

ホキ美術館の吸音材


93日、4日と千葉県の2か所の劇場に改修のための音響調査に伺いました。

測定の前日、92日(日)から千葉に向かい、千葉県緑区にあるホキ美術館に行ってみました。

ホキ美術館は鉄板製の美術館で、シャープな躍動感があります。美術館の端部は部屋全体がキャンティレバーとなって宙に飛び出しています。しかも断面は大きなC型の形状で、Cの途切れた部分は壁の下部にスリットとして通っていて不思議な感じがします。その内部の展示空間もシャープで、美術館や博物館の天井の仕上げは一般的な岩綿吸音板ではなく、ボード類の上に塗装仕上げでした。床もゴムチップ床で吸音するところがないのですが、椅子は球形の椅子で、触ると気持ちの良いフワフワとしたウレタンスポンジのようなものでできていて、デザインが素晴らしいだけでなく、これは吸音材でもあると思いました。ただ数が少ないので、もう少し多ければ残響調整ができそうと思った次第です。

もし吸音材を追加するとすれば、選択肢として、岩綿吸音板のように表面が凸凹していなく、また従来の有孔板のように孔が大きくなく目立たない、微細穿孔板(MPP: Microperforated Panel Absorber)という方法良いのではないかと思いました。日本ではあまり活用されていませんが、建築学会などで研究発表されています。孔が目立たないので、ホキ美術館のようにシャープにデザインされた場所には可能性があるのではと思います。