2018/10/29

チーク材の3WAYスピーカ

2018年10月27日(土)朝日新聞朝刊の「折々のことば」に

「昔の職業というものは大まかで、なんでも含んでいる 夏目漱石」
という言葉が紹介されていました。そのなかで、
「昔は一人がいくつもの商売をし、すぐに手に入らない物は間に合わせで作った。昨今は『知識や興味の面積が日に日に狭められ』て、個人が孤立し、ひどく無能になりつつあると。講演『道楽と職業』から。」
とありました。
この文章を読んだときに、最近チーク材によるスピーカを作ったことを思いだしました。

私は建築音響による建築設計を専門としていますが、無響室の検収測定のために無指向性音源を作ったり、マイク移動装置、超音波発信機を作ったりと、文字通り「すぐに手に入らない物は間に合わせで作っ」ていました。

そんな中で、バンコクにできるレストランのスピーカの相談を受けました。デザインは、タイらしくチーク材で作りたく思いました。日本でFOSTEXのスピーカユニット(ドライバー、ツイータ、ウーハ)を購入し、High Pass / Low Passフィルターを組み立て、それをタイまで運び、スピーカの箱を作っている工場に持ち込み、チーク材でホーンと箱を作ってもらいました。タイでもチーク材は貴重な存在で、やっと手に入れたそうです。レストランの計画は遅れていてまだできていないのですが、近いうちに実現できそうです。このスピーカは貴重なチーク材のためにタイから外国への持ち出しはできません。音の方の評判も上々です。タイで十分に役に立ってほしいと思います。

事務所で組立中

バンコクのスピーカー工場にて


これはガーデンパーティのためにここにセットしたものです。ステレオですので、もう一台あります。