2008/08/11

木造芝居小屋の音響調査に対し、ポーラ伝統文化振興財団からの助成が決定

昨年より行っている木造芝居小屋の音響調査の研究が、ポーラ伝統文化振興財団の助成事業に採択されました。木造芝居小屋の音響調査は、(社)劇場演出空間技術協会建築部会のWG(ワーキンググループ)、木造劇場研究会(代表 建築家 山﨑泰孝氏)が昨年から行っているもので、弊社はこの音響調査を担当しております。
研究内容に評価をいただき、大変感謝するとともに、光栄に存じます。

木造芝居小屋、昨年の調査

この木造芝居小屋の音響調査は、全国芝居小屋会議と、神奈川大学建築学科寺尾研究室との共同計画で、その研究はすでに、7月29日の横浜市の久良岐能舞台の音響調査を皮切りに始まっております。
また、音響シミュレーションをするためのデータとなる、プロによる楽器の演奏や朗読などの無響室録音も始まっています。これは、現場で分析した客席空間のインパルス応答と畳み込んで、あたかもそのホールで演奏されたような音を作り出すことができます。
現在までに、俳優高橋和久さんによる朗読、神奈川大学管弦楽団の学生によるヴァイオリン、ファゴット、ホルン、フルートなど、また坂本真理さんによる篠笛、能管の演奏を無響室で録音しており、今後も継続して行っていきます。

いよいよ8/18より、琴平の金丸座、愛媛の内子座、福岡県飯塚市にある嘉穂劇場、熊本県の八千代座、兵庫県出石永楽館(今年復原され8月にオープン)の音響測定を行う予定です。伝統文化を育んだこれらの空間の音響的特性は、芝居小屋の価値を高めるとともに、今後のホール設計に対して、お役に立てると考えております。