2009/10/29

I邸打楽器練習室完成

世田谷区の一戸建住宅に打楽器用音楽練習室が完成し、音響測定を行いました。施主は音楽家で、小太鼓、マリンバ、ティンパニーなどの演奏を行うための練習室となります。

地上2階、地下1階の住宅で、その地下1階が練習室となり、建築設計はACT環境計画、音響設計をYABが担当いたしました。

打楽器は、ピアノなど、そのほかの楽器よりも音量が大きく、100dBを超える音が出ます。音響設計の重要な目的は、まずは外部への遮音対策、そして室内での演奏音の音圧レベルを下げ、打楽器を歯切れの良い音とすること、さらに演奏している音が演奏者本人に聞こえるようにすることです。

そのため、1階のコンクリートスラブのレベルまでを地中として、壁からの透過音を無くし、換気用のダクトは消音器を経由して外部に開放させたこと、さらに床はコンクリートの浮床として、外部に演奏音がほぼ聞こえない状態とすることができました。
また内部の吸音材の厚みを100mmとしたことで、125Hz帯域まで吸音することができ、また一部の壁は拡散性のある反射面としたことで、小太鼓などが耳にうるさく感じることなく、また細かいパッセッジも明解に分離して、演奏することができるように思いました。
測定の結果、平均吸音率は、おおよそ0.4程度と目標通りとなっています。