日時:2024年12月17日(火) 11:30用賀駅集合
場所:世田谷美術館、まず用賀駅の改札口で11時半に落ち合い、皆さんの希望である美術館のレストランでなく、私の腎臓病の観点から、日本蕎麦屋に行き、食事をし、バスで世田谷美術館に向かった。
目的:東工大建築学科の親しい仲間たち6名と内井昭蔵設計の世田谷美術館(竣工1985年)の見学を行う。美術館では、現在(11/30~2/02)、『東急 暮らしと街の文化-100年の時を拓く』とうい特別展をやっていた。以前、数十年前、同じ仲間と内井昭蔵設計の桜台ヴィリッジと桜台コートヴィリッジを見学に行ったことがある。その図面が特別展の中で展示されていた。当時はUR都市機構(昔住宅公団)の箱状のマンションが一般的だったころ、雁行したマンションが出来たことで目新しく、懐かしい。その内井昭蔵が世田谷美術館を設計した。地下1階、地上2階建ての建物で、なんだか池袋の自由学園の建物のような雰囲気がある。細かく見ると違いがあり、例えば外壁はタイルを打ち込んだPC版でできており、その上部は緑青の銅板で吹かれており、屋根も赤茶色の鵜版でふかれている(写真で示す)。外部の通路も印象的な柱と緑青銅板でふかれた屋根で出来ている。単純に打ち放されたコンクリートの平坦な壁ではなく、装飾された柱や壁や屋根で出来ている。
東西アスファルト事業協同組合のホームページ(www.tozai-as.or.jp/mytech/88/88_uchii07.html)の内井昭蔵の『建築と装飾』という文で、私の大好きな空間は、目白の自由学園の子どもたちの居間のような部屋で、、、装飾については、現代の建築においても、人の心を和ませるというか、近づきやすくさせる手法はいろいろあると言っている。ちょうど世田谷美術館のことを言っているようだ。自由学園で印象的だったのは、木製のステンドグラスと大谷石の暖炉、その他全体的な構成は2階建てで、世田谷学園と大きな違いはない。
地下にあるカフェで一呼吸して、私は用事があるために、先に失礼した。
世田谷美術館の背後にある世田谷青果市場の建物が大きく、また混ざってしまっていて、世田谷美術館のシルエットがくっきり見えてこない(写真で示す)。風景がごちゃごちゃする理由かもしれない。世田谷美術館に合わせて、もう少し低い建物にできなかったのか気になる。