この二人を基礎として、1800年代はたくさんの作曲家が現れます。ベルリオーズ、シューマン、ショパン、ワーグナー、ベルディ、チャイコフスキー、ドビュッシー、シベリウス、ラベルなどがいます。1900年代に誕生した人は、ここに書ききれないほどの人数が広い地域にひろがって活躍していると思われます。アフリカ、アラブ、中央アジア、インド・パキスタン、東南アジア、オーストラリア、中国などがリストには抜けています。
クラシック音楽の作曲者は急に地域的に広がったと思われます。またクラシック音楽のほかに様々な分野の音楽も広がっています。高校の時に日本交響楽団に、毎月と言っていいほど手紙を出すと抽選で招待券をいただけました。指揮は渡辺暁雄で、時々若い時の小澤征爾で、リハーサルも聴くことができることもありました。渡辺暁雄は母がフィンランド人で、しかも小山台高校の同窓生ということもあとからわかりました。この時の経験が音響の分野に進むきっかけになったのではと思います。
大学の時代は、インターナショナルやジョンバエズのWe shall overcomeを明るい気持ちで歌っていましたが、のちには一人でBeatlesのHey Jude(なかに以下の詩があるDon‘t carry the
world upon your shoulders.)をつぶやいていました。ラベルが活躍しているころ、アメリカにはジャズ(横浜にライブハウスがたくさんあります。)が生まれました。そのほかカザフスタンなどの中央アジアの音楽、インドのシタールの音楽やインドネシアのガムラン、中国の二胡、日本の琵琶、尺八、三味線、箏、胡弓、和太鼓などの音楽もよく聞きます。
音楽の愛好家から見れば、その時の気持ちで曲の内容が異なり、楽しみ方が違ってきます。秋祭りがあればお囃子が重要な曲になります。
表 クラシック音楽の作曲者
生誕年 |
没年 |
生誕の国 |
クラシック音楽の作曲家名 |
1500年代 |
|||
1561 |
1633 |
イタリア |
ヤコポ・ペーリ |
1567 |
1643 |
イタリア |
クラウディオ・ジョヴァンニ・アントニオ・モンテヴェルディ |
1585 |
1672 |
ドイツ |
ハインリヒ・シュッツ |
1600年代 |
|||
1678 |
1741 |
イタリア |
ビバルディ |
1681 |
1767 |
ドイツ |
ゲオルク・フィリップ・テレマン |
1685 |
1750 |
ドイツ |
ヨハン・セバスティアン・バッハ |
1685 |
1759 |
ドイツ後イギリス |
ヘンデル |
1700年代 |
|||
1714 |
1787 |
ドイツ |
グルック |
1732 |
1809 |
オーストリア |
ハイドン、 |
1756 |
1791 |
オーストリア |
モーツアルト |
1770 |
1827 |
ドイツ |
ベートーベン |
1782 |
1840 |
イタリア |
ニコロ・パガニーニ |
1786 |
1826 |
ドイツ |
ウエーバー |
1792 |
1868 |
イタリア |
ロッシーニ |
1797 |
1828 |
オーストリア |
フランツ・シューベルト |
1800年代 |
|||
1803 |
1869 |
フランス |
ベルリオーズ |
1804 |
1849 |
オーストリア |
ヨハンシュトラウス(父) |
1809 |
1847 |
ドイツ |
メンデルスゾーン |
1810 |
1856 |
ドイツ |
シューマン |
1810 |
1849 |
ポーランド |
ショパン |
1811 |
1886 |
ハンガリー |
リスト |
1813 |
1883 |
ドイツ |
ワーグナー |
1813 |
1901 |
イタリア |
ベルディ |
1822 |
1890 |
ベルギー |
フランク |
1824 |
1884 |
チェコスロバキア |
スメタナ |
1824 |
1896 |
オーストリア |
ブルックナー |
1825 |
1899 |
オーストリア |
ヨハンシュトラウス(子) |
1826 |
1864 |
アメリカ |
フォスター |
1833 |
1897 |
ドイツ |
ブラームス |
1833 |
1887 |
ロシア |
アレクサンドル・ポルフィーリエヴィチ・ボロディン |
1834 |
1886 |
イタリア |
アミルカレ・ポンキエッリ |
1835 |
1921 |
フランス |
サン・サーンス |
1838 |
1875 |
フランス |
ビゼー |
1839 |
1881 |
ロシア |
ムソルグスキー |
1840 |
1893 |
ロシア |
チャイコフスキー |
1841 |
1904 |
チェコ |
アントニン・レオポルト・ドボルザーク |
1843 |
1907 |
ノルウエ― |
エドヴァルド・グリーグ |
1844 |
1908 |
スペイン |
サラサーテ |
1844 |
1908 |
ロシア |
リムスキー・コルサコフ |
1845 |
1924 |
フランス |
ガブリエル・ユルバン・フォーレ |
1857 |
1934 |
イギリス |
サー・エドワード・ウィリアム・エルガー |
1858 |
1924 |
イタリア |
プッチーニ |
1858 |
1931 |
ベルギー |
ウジェーヌ=オーギュスト・イザイ |
1860 |
1903 |
オーストリア |
ウォルフ |
1860 |
1911 |
チェコ |
マーラー |
1860 |
1909 |
スペイン |
イサーク・アルベニス |
1862 |
1918 |
フランス |
ドビュッシー、 |
1864 |
1949 |
ドイツ |
リヒャルト・シュトラウス |
1865 |
1957 |
フィンランド |
シベリウス |
1866 |
1925 |
フランス |
エリック・アルフレッド・レスリ・サティ |
1872 |
1915 |
ロシア |
スクリャーピン |
1873 |
1943 |
ロシア |
ラフマニノフ |
1874 |
1951 |
オーストリア |
シェーンベルク |
1875 |
1937 |
フランス |
ラベル |
1876 |
1946 |
スペイン |
ファリア |
1879 |
1936 |
イタリア |
レスピーギ |
1879 |
1936 |
イタリア |
オットリーノ・レスピーギ |
1881 |
1945 |
ハンガリー |
バルトーク |
1882 |
1971 |
ロシア |
イーゴリ・フョードロヴィチ・ストラヴィンスキー |
1882 |
1967 |
ハンガリー |
コダーイ・ゾルターン |
1886 |
1965 |
日本 |
山田 耕筰 |
1890 |
1962 |
フランス |
ジャック・イベール |
1891 |
1953 |
ロシア |
プロコフィエフ |
1892 |
1972 |
アメリカ |
グロフェ |
1892 |
1955 |
スイスとフランス |
アルテュール・オネゲル |
1892 |
1974 |
フランス |
ダリウス・ミヨー |
1893 |
1973 |
プラハ |
アロイス・ハーバ |
1895 |
1963 |
ドイツ |
パウル・ヒンデミット |
1898 |
1937 |
アメリカ |
ジョージ・ガーシュイン |
1900年代 |
|||
1903 |
1978 |
ジョージア |
アラム・イリイチ・ハチャトゥリアン |
1906 |
1975 |
ロシア |
ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチ |
1908 |
1992 |
フランス |
オリヴィエ=ウジェーヌ=プロスペール=シャルル・メシアン |
1913 |
1976 |
イギリス |
エドワード・ベンジャミン・ブリテン |
1914 |
2006 |
日本 |
伊福部 昭 |
1918 |
1990 |
アメリカ |
レナード・バーンスタイン |
1921 |
1992 |
アルゼンチン |
アストル・ピアソラ |
1922 |
2001 |
ルーマニア |
ヤニス・クセナキス |
1925 |
2016 |
フランス |
ピエール・ルイ・ジョゼフ・ブーレーズ |
1929 |
1997 |
日本 |
黛敏郎 |
1930 |
1996 |
日本 |
武満 徹 |