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2012/08/20

南大塚ホールのリニューアル工事完成



4年ほど前に、南大塚地域文化創造館に併設されている南大塚ホールのリニューアルの音響設計に関わりましたが、今年に入ってやっと工事が始まり、この8月ようやく完成しました。
音響設計の課題とした点は、客席前部の扇型に拡がった側壁を、分割し徐々に壁面を広げていき、舞台からの初期の反射音を客席に返せるように考えたことです。側壁の壁を分割したことが衣装デザインの主要なモチーフにもなり、水晶の結晶体が壁になっているようなすがすがしさを感じます。
このホールの特徴は邦楽のコンサートや演劇公演、講演会が多いことです。したがって改修前は短めで0.75秒/500Hzです。改修後も舞台音響反射板の側板がないので、その部分に当たる舞台側壁を反射性とし、また出来る限り客席を反射性にして、室内楽もできるようにと考えました。

杮落し公演は、「トキワ荘の夏」です。9月1日~3日まで公演があります。
豊島区制施行80周年 池袋演劇祭特別参加作品、南大塚ホールリニューアル記念公演
でもあります。

設計は、株式会社東建築設計事務所です。


客席

側壁