7月8日(日)、キンボー・イシイ=エトウ指揮、N響オーチャード定期を聞きに行きました。
曲目はドビュッシー:小組曲、シューマン:ピアノ協奏曲、ベートーベン:交響曲7番です。ピアノ独奏は小菅優です。
ドビュッシーの曲は最初から楽しげできれいな曲です。シューマンのピアノ協奏曲は小菅優のピアノが素晴らしく、オーケストラに負けない力強さがありました。そして後半の7番。今まで聞いたことがないような力強くまた楽しげで、JAZZのようなテンポでした。とくに4楽章は圧巻で、管と弦でJAZZのようなノリで裏リズムを構成し、勢いがありました。
リズムの取り方はおそらくキンボー独特のものかもしれません。しかしひょっとしてベートーベンの時代の人も、重々しくではなく、その様に楽しげに聞いていたかもしれないと感じました。クラシック音楽の流れの中で、バッハは和音(ハーモニー)を確立し、ベートーベンはリズムを、ロマン派の人たちはメロディーを確立したのではないかと思い始めました。ハーモニーは美しさを、リズムはわくわくした楽しさを、メロディーは物語を表現しているのではないかと思います。
またメトロノームは1816年ドイツ人のヨハン・ネポムク・メルツェルによる発明ですが、最初にベートーベンが使ったと言われています。
8月8日ジュニアフィルハーモニックオーケストラのオペラシティコンサートホールでの演奏を聞きに行きました。団員は小学生から大学生までの構成。小さい体で小さなチェロを演奏する姿も見られます。前半は川瀬賢太郎指揮で、ウエーバーの魔弾の射手、後半はキンボー指揮で、ボロディンの交響曲第2番。
アマとは思えない演奏ぶりで、特にボロディンは舞台からあふれるばかりのオーケストラで、音も迫力いっぱいでした。