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2024/04/29

コーロ・アミーチ(女性合唱団)10周年コンサート

 2024427()開演:1330

横浜市神奈川区民文化ホール かなっくホール

 かなっくホールは東神奈川駅の目の前で、超高層ビルの何階かで、駅の改札口の高さにある。設計は山下設計、ホールは約300席で、幕設備や音響反射板が備えられている。

 コーロ・アミーチ(イタリア語で歌う仲間という意味だそうだ。)は女性合唱団で、音響反射板設置の状態で行われていた。指揮は木村愛子、ピアノ伴奏は原田千明で、前半は「恋のフーガ」や「時代」など、さらにLaDoカルテット(ヴァイオリン2,ビオラ、チェロ)と、「ふるさとの四季メドレー」を合唱した。後半は原田千明のピアノソロ、木村愛子の独唱があり、その後客席も含めて全員で「高原列車は行く」を唄い、最後はコーロ・アミーチの「おおシャンゼリゼ」や、「今日の日はさようなら」をうたった。多くの曲が知っている懐かしい曲だった。このコンサートは申し込めば無料で、しかも客席は満席であった。多分コーラスは、関係者が多く、満席にしやすいのかもしれない。ただ入場券をとってもいいレベルだった。ホールも合唱の音にふさわしい音響であった。

             公演修了した後の緞帳が閉まった状態なので、舞台の中は見れない。



2024/04/24

歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』 歌劇『道化師』の公演

 歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』の作曲はピエトロ・マスカーニ、歌劇『道化師』の作曲はルッジェーロ・レオンカヴァッロ、これらのオペラは民衆を題材に、しかも彼女の不倫を理由に、彼氏同士が決闘などしたりして激しく幕が終わる。このような出来事は物語になりそうで、音楽も美しいが、民衆の中によくある出来事なら、落ち着いて生活が出来ない。わが生活を見てほっとする。だから物語になるので、オペラは貴族たちの物語だけではないこともわかった。

2024421日(日) 14時開演、17時終演

ティアラ江東は地下鉄半蔵門線の住吉駅から歩いて、数分程度の、都立猿江恩賜公園の中にある施設で、ティアラとは「宝冠」のことのようだ。たしかに外観は円弧のガラスカーテンウオールのファッサードだからか、名前に注釈が必要だ。一般名称は江東区江東公会堂。建築設計は久米設計。建物はきれいで、舞台の機能も、客席のデザインもこなされていて、演劇関係の公演やコンサート、さらにオペラの公演も対応が出来ている。客席のデザインも舞台と客席が対向するだけでなく、二階席は桟敷席が1階席を取り囲んで、空間の一体感を盛り上げている。

客席は通常固定席1,228(1848席、2380)ではあるが、1階の前方の客席はオーケストラピットができていてオペラにも対応している。ただし1階席の客席は100席ほど少なくなっているはずだ。当日、1階席は満席であった。舞台は幕設備となっていて、いくつかの舞台装置がある。

オペラ歌手に関しては、出演者は420日の公演と、421日の公演が別グループになっており、さらにカヴァレリア・ルスティカーナと道化師の出演者も別グループになっている。演出は土師正人、指揮は諸遊耕史、オーケストラは江東オペラ管弦楽団、さらに江東オペラ合唱団、および四街道少年少女合唱団、またさらにダンサーが数名いる。総勢大人数となるが、チケット代は4000円で購入者としてはお得な値段である。

カヴァレリア・ルスティカーナの主演は末廣貴美子で、何度か見ているが、声がきれいで、しかも音量が大きく、今までで一番良かったのではないか。多分建築空間もよかったとおもう。

オーケストラはプロセニアムの客席側にあるために、響く空間の中にいて、大きな音で響く。何となくワーグナーの気持ちになった。もうすこしオーケストラの音を舞台の下などに潜り込ませて、歌手の声を響かせ目立つようにできたらと思ったが、これは現在の設計上の難しいところだ。オペラの演出上の悩ましさは、歌舞伎のように花道をつかって俳優が舞台を出て客席の中に入るようなことは、この大人数のオーケストラをさけて行う必要があり、なかなかむつかしい。また単純に言えば、観客が舞台の近くまで寄れない、と同時に俳優も観客の近くに寄れない。今後の演出上のテーマがあるように思う。





2024/04/23

善照寺仏教壮年会40周年記念式典・追悼法要

 令和6年(2024420日(土)400より600

仏教壮年会の40周年を祝って行われたようだ。父がかつて仏教壮年会に入っていて、親鸞聖人の銅像を購入したり、活躍した様で、その関係者としてうかがえた。

壮年会会長等のあいさつのあと、山﨑龍明氏による講演があった。山崎龍明氏は、仏教学者のようで、本日のテーマは、『聖徳太子の仏教と社会観   ―十七条憲法の精神―』というもので、以下に示す資料をいただき、大事なものなので、家に帰ってからすぐに捨てないでとっておいてくださいとのこと。思い入れを感じる。十七条のうちの第一条は「和ぎ(やわらぎ)こそを貴び、、、」、第四条「政治を司る群響も、、、みな礼を本としなければならない。、、」、第五条「饗応を拒絶し財の欲をすてて、、、」、 第十六条「民を使役する場合は、、、多忙な季節に、、民をつかってはいけない。もし農夫が田畑やかいこの仕事をしなければ、人は何を食べ何を着るのでしょうか。」 第十七条「大事なことを独断で決めてはならない。、、、多くの衆とよく話し合い、それによって道理に合っていることがえられるであろう。」これらの話を現在の政治と絡めて身近な話題とするなど、わかりやすくおもしろく、ためになった。最後の章は特に現在の内閣は大事なことを国会で決めずに「閣議決定」にするなどの方法を題材に話すなどなるほどと思えた。

 この講師の話は、毎月10日に講演されるようだ。前回紹介した善照寺で行っている雅楽の勉強のはなしも、なるほどと思うところが多く、学校以外にもいろいろ興味深いところがあるようだ。






2024/04/16

箏・尺八のコンサート20240414

 日時:2024414() 13001500

場所:都築民家園

主催:都築民家園管理運営委員会、共催:都築区三曲協会

公演は茅葺き屋根の農家(都築民家園)で、会場は土間と座敷があり、座敷には囲炉裏もある。観客は、座敷に当たる舞台上の席には、30名ほど、平土間の席に、8席×56列程度で、約50席、合計80席で立ち見もいた。満員だった。壁は土壁や戸襖があるが、その他は外部に開放されていた。天井は茅葺きの裏側で、どちらかと言えば吸音性と思われる。床は、舞台側は板で、平土間席は本当の土の土間だった。都築三曲協会が共催であるが、今回は箏 数台と尺八 数台で、三味線はなかった。

演目は「花笠音頭」等の民謡もあったが、「さくらを編曲」したもの、松任谷由美の「春よ来い」、「ルパン三世」等新しい曲が主であった。印象的だったのは尺八3重奏の「竹の光」という曲で、きれいな和音を目指しているような曲だ。

最期に、「早春賦」と「ふるさと」を参加者と合唱したが、なんだか舞台と観客が一体化して楽しく過ごせた。

演奏が終わった後に、箏の人に聞くと演奏しやすかったと、私もきれいな音に聞こえた。尺八の人に聞いたら、お客さんが入る前に吹いていたら、吸音性が過多で、どうなるだろうと感じていたと。多分一般的には、コンサートホールとしてできているところは、かなり響くように作られている。それと比べると今回の空間は音の吸音性の空間となっている。今回の「竹の光」はアンサンブルでハーモニーを期待しているので、より響くところが好ましいのかもしれない。ただ三曲、特に箏は多分伝統的な和風の空間で、音の吸音性のある都築民家園のような空間が好ましいように感じた。









2024/04/10

真福寺の花祭り20240408

 202448()10時半ごろ、真福寺でご本尊の一つの釈迦如来立像1年に一回の御開帳を見に行きました。木造の釈迦如来立像で国の重要文化財です。顔が凛々しく締まっており、素晴らしいものです。仏像と言えば仏像ですが、人間の意志を感じる像です。やはり素晴らしいです。残念ながら写真は撮れませんでしたが、その代わりに甘酒をいただき、お釈迦様の誕生を祝っていると思われるお守りを買ってきました。

以下は2021.02.01に書いたブログ横浜市歴史博物館の特別展 『横浜の仏像 しられざるみほとけたち』にも釈迦如来立像のことを書いています。                           http://yab-onkyo.blogspot.com/2021/02/blog-post.html



2024/04/08

混声合唱団リンリーズ 第16回定期演奏会

 日時:202446()1400開演

森のホール21小ホール

リンリーズの出席者の中に、元飛島建設・設計部の高井さんが出演しているので何回か行っている。この時に同僚の人も会えて、いい機会となっている。今回はコロナ禍もあり、久しぶりの公演となった。

森のホール21は新京成線八柱駅から徒歩15分とあったが、時間が足りなくてタクシーで行った。森のホール21は円形の外観で華やかな雰囲気である。設計はA&T建築研究所で、この設計事務所は愛知県立芸術劇場の設計コンペで優勝し、大成建設から独立した会社である。今まではリンリーズは大ホールで公演をしていたが、今回は小ホールである。馬蹄形の客席配置で、雰囲気はとてもいいが、ホームページでは演劇重視型の多目的ホールと書かれている。1階席は392席、2階席は124席で、合計516席と書かれている。遅れて入ったので、2階席しか開いていなく、しかも2階席も満席であった。合唱の公演は、歌うのも健康に良さそうだし、合唱団も50人ぐらいいて、その関係者も多く集まりやすいのかもしれない。しかも懐かしい人に会えることもいい機会を提供してくれていると思う。

公演は、どの曲も力が入っていたが、とくに第三部のDark Night of the Soulやシューベルトのミサ曲が、気合が入っていて、弦楽アンサンブルかつしか(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)の伴奏もついていた。チラシにDark Night of the Soul7拍子が多く、とても難しいと書かれていた。この変拍子は有名なのはジャスのTAKE FIVEで、5拍子でできていて、演奏時は3拍子と2拍子に分けてると演奏しやすいかもしれないが、この7拍子はどうやるんだろう?練習は大変だったと思っている。

また合唱の最後の声が長くのばされていた。これは意図的なのかどうかは分からないが余韻を残している。多分教会の残響を意識しているのかもしれない。さらに合唱団の公演は舞台で、幕設備に屏風型の音響反射板を用いていた。舞台を覆う音響反射板であればより歌いやすかったのではと思ったが、舞台の天井は幕設備のために天井反射音が来ないので、歌いにくいのではないかと感じた。

 

            公演の後、撮影した。




2024/04/01

イースター・コンサート(Easter Worship Cherry Blossoms Concert)

 柚の木の交差点近くにある教会で、コンサートがあると新聞のチラシが入っていたので、申し込んでいってみた。家からは歩きである。1階はRC造で、事務所やトイレに使っているようで、二階は木造のワンルームの教会で、天井高さは45mある。お客さんは2030名収容、床・壁・天井(傾斜がついている)は音の反射性で、よく響く。写真用の照明が天井からぶら下がっていて、写真館の用途にも使っているのかもしれない。331()10時より、11時まで。ボーマン・ベアンテ師のお話が半分と、演奏が半分。演奏はボーマン・ベアンテ師によるチェロと、ボーマン・ルリ子師による電子ピアノである。ボーマン・ベアンテ師は東京交響楽団の首席チェロ奏者を務めていた方だとチラシに書いてある。私の席は最後列で、しかも演奏者から56mしか離れておらず、低い音から高い音まで、大きな音でよく響くし、コンサートホールとして素晴らしいところだ。