日時:2024年4月14日(日) 13:00~15:00
場所:都築民家園
主催:都築民家園管理運営委員会、共催:都築区三曲協会
公演は茅葺き屋根の農家(都築民家園)で、会場は土間と座敷があり、座敷には囲炉裏もある。観客は、座敷に当たる舞台上の席には、30名ほど、平土間の席に、8席×5~6列程度で、約50席、合計80席で立ち見もいた。満員だった。壁は土壁や戸襖があるが、その他は外部に開放されていた。天井は茅葺きの裏側で、どちらかと言えば吸音性と思われる。床は、舞台側は板で、平土間席は本当の土の土間だった。都築三曲協会が共催であるが、今回は箏 数台と尺八 数台で、三味線はなかった。
演目は「花笠音頭」等の民謡もあったが、「さくらを編曲」したもの、松任谷由美の「春よ来い」、「ルパン三世」等新しい曲が主であった。印象的だったのは尺八3重奏の「竹の光」という曲で、きれいな和音を目指しているような曲だ。
最期に、「早春賦」と「ふるさと」を参加者と合唱したが、なんだか舞台と観客が一体化して楽しく過ごせた。
演奏が終わった後に、箏の人に聞くと演奏しやすかったと、私もきれいな音に聞こえた。尺八の人に聞いたら、お客さんが入る前に吹いていたら、吸音性が過多で、どうなるだろうと感じていたと。多分一般的には、コンサートホールとしてできているところは、かなり響くように作られている。それと比べると今回の空間は音の吸音性の空間となっている。今回の「竹の光」はアンサンブルでハーモニーを期待しているので、より響くところが好ましいのかもしれない。ただ三曲、特に箏は多分伝統的な和風の空間で、音の吸音性のある都築民家園のような空間が好ましいように感じた。