令和(2024)2月17日(土) 2:00~3:00 横浜市山内地区センター集会所 主催:青葉区三曲協会、この協会は『箏・三絃・尺八による伝統音楽(三曲)の継承と普及を目指し、流派を超えて努力している団体』とチラシにある。曲は1.春の曲、2.春の海、3.さくら・ろくだん・おぼろ月夜・ふるさと、4.雲井獅子、5.桜狩、6.春の姿など春にちなんだ曲ばかりが並んでいる。そのうち三味線および17弦の箏がある曲はさくらなどの4曲の合奏のみ、また雲井獅子は一般の一尺八寸の尺八と二尺の尺八の合奏だった。17弦箏は13弦の一般の箏より低い音が出る。また二尺の尺八も一般の尺八より低い音が出る。三曲は箏・尺八および三味線で構成された音楽なので、どうするときれいな音楽となるか気になっていた。クラシック音楽のようにハーモニーできれいに響かせるというようなことはこの三曲では無いと思われるので、どうしたらその部分がよくなるかを感じてみたいというのが今回の私のテーマだ。 このコンサートでは低音が出る17弦の箏や、二尺の尺八があるので音域が広がって自然の空間を感じることができたように思う。ただまだまだ聴きこんでいかないと本当の良さは分からないかもしれない。また演奏場所は山内地区センターの集会所で、天井は岩綿吸音板なので、講演や会議には好ましい音響状態であるが、三曲等の音楽では吸音が効き過ぎている可能性もある。音が分析的に聞こえるので、三曲の音楽に対してはどうか気になった。ただ箏も三味線も楽器自体に自己残響があるので、ちょうどいい可能性もある。