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2024/02/08

華開く律令の世界という展覧会 副題:令和5年度かながわの遺跡展

 この展覧会は山内地区センターに張り出されていたポスターで知った。会期:横浜会場の神奈川県立博物館は令和623日~36日、これに先立ち 茅ヶ崎市博物館で、令和51216日~令和6124日であったようだ。私が神奈川県立博物館に行ったのは2月3日の初日であった。

会場の横浜の神奈川県立博物館は、かつて横浜正金銀行本店だったようで、古い建物だ。頂いたパンフレットのごあいさつのところで、『律令とは、中略、もともと中国の隋・唐で整備された国家の法規制のことです。これが7世紀後半以降に日本で導入されたことで、社会体制が大きく変化してゆき、律令に規定された新しい時代がやってきます。』 序章には『皇極天皇四(645)年に乙巳(いつし)の変で蘇我宗家を滅ぼした中大兄皇子たちは、多くの政治改革を断行していきました。中大兄皇子は後に天智天皇に即位し、続く天武・持統天皇の時代で日本の「律令」の骨子が形作られ、大宝元年(701)の大宝律令で完成を見ることになります。』 

この展覧会はこの流れを踏まえ、神奈川県にあるこの時代の遺跡について展示したものだ。興味深かったのは、7世紀後半に隋・唐から律令という国の法制度を取り入れたことだ。約1300年前から中国との交流があったということは人が往復していたということを示している。

ブログ:建築音響の交流の歴史その1 https://yab-onkyo.blogspot.com/2023/12/1.htmlの雅楽の項でも中国や朝鮮その他の国との交流があったことを書いた。

この展覧会は国の法制度に関してのものだったが、宗教はもちろん音楽・楽器についても交流があったはずだ。1300年前とはひどく前のような気がするが、現在も同様のことが行われている。残念ながら現在でも戦争もあるが、このような国際的な文化的な交流については大事にしなければいけないと思う。


                                    写真:展覧会のポスター