昨年の12月12日付の弊社のブログで紹介をいたしました清瀬けやきホールが、『新建築4月号』に紹介されました。旧清瀬市民ホールを改修したもので、設計者青木茂氏の言葉ではリファイニング建築と呼んでいます。弊社で音響設計を担当いたしましたが、その改修にもっとも留意した点は、扇型の舞台から拡がった観客席の形を、舞台袖から客席に向かって直角に側壁をつくり、その上をバルコニー席としたことです。そのことによって、直接音を側方からくる反射音で補強し、音が前へ出てくるようになります。多くの多目的ホールにも適用ができる手法と考えています。