2010/12/13

清瀬けやきホールの清瀬管弦楽団によるオープンコンサート

2010年12月12日(日)、清瀬けやきホールにて清瀬管弦楽団のコンサートがあり聴いてきました。従来、清瀬市民ホールという名称で親しまれてきたホールですが、2009年一旦クローズして2年間リファイン改修が行われ12月5日に清瀬けやきホールとしてオープンしました。こけら落とし公演は、日本フィル金管5重奏により行われ、12日は地元で活動している清瀬管弦楽団によるコンサートでした。

清瀬けやきホール


 リファイン改修にあたって、弊社は音響設計を担当させていただきました。音のリファイン改修の一番の目玉は、側方からの初期反射音が得られるように、1階席の舞台両側の客席を2階に持ち上げてバルコニー席とし、1Fの舞台脇に壁を設置したことです。かつて平土間客席であった客席を、1F奥の客席下にトイレを設置することでスペースを確保しつつ客席の勾配を上げ、その分舞台が見やすくなり、また直接音が到達しやすくなりました。その直接音をバルコニー席からの初期反射音が補強します。扇型の多くの多目的ホールの弱点を改修したものです。

バルコニー席の様子

客席の勾配

当日は無料で、さらに先着順のために、1時間半前にロビーに到着しましたが、すでにお客さんは20~30名ベンチに並んでいました。約1時間前にチラシを配り始めたときはもうたくさんの人が並んでおり満席になりました。
コンサートの始まる前に、舞台で2~3名のコントラバス奏者が練習をしていました。その音がやけに近くに聞こえるのです。そしてコンサートが始まると、やはり目の前まで演奏音が迫ってきます。まるで舞台の中で聞いているような臨場感がありました。500席のホールでオーケストラを聴いたことがこれまでにないということもありますが、全く新しい経験でした。


また清瀬管弦楽団の演奏も素晴らしいものでした。清瀬管弦楽団は1958年の創立で、今回は44回目の定期演奏会で歴史があります。曲目はワーグナーのニュルンベルクのマイスタージンガーの前奏曲、ハチャトリアンの仮面舞踏会、後半はシューマンの交響曲第3番『ライン』です。前半は華やかな動きのある曲で、後半はのびのびとした曲でした。演奏者は62名+指揮者(松井 浩)です。楽団員が多いので舞台を客席側に拡張して演奏していました。いよいよ新しい動きが始まった感じです。たくさんの人にこのホールが使われることを願っています。

なおリファイン改修の設計は、青木茂建築工房、舞台技術は空間創造研究所です。