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2025/09/10

歌 木村聡と2人のディーヴァ コンサート

 日時:2025.9.7(日) 1400開演

場所:横濱ノアスコンサートサロン、観客数は50名程度。

出演:木村聡(バリトン)、ディーヴァとは歌姫のことで、末広貴美子(メゾソプラノ)、

中島壽美枝(ソプラノ)、ピアノ伴奏:神保道子

曲は、添付のプログラムに示してある。オペラのアリアだけでなく、ミュージカルの曲もある。3大ミュージカルは、ここにあるレ・ミゼラブル、キャッツ以外に屋根の上のヴァイオリン弾き、またはオペラ座の怪人、木村さんはなんて言っていたか。

ホールは、舞台側のスパンは約6m×6mで、観客席側は、幅が約5mで奥行きも約5mで、その背後にはビロードのカーテンがあり、その中は楽屋となっているようだ。ビロードのカーテンは、舞台を見て右側の壁一面と、後壁の楽屋との境にある。多分これは平行壁によりフラッターエコー防止のためと、歌手に対する適度の吸音のためと思う。

トイレは観客席の脇の、舞台を見て左側の舞台に近いところに、男女別々にひとつずつあり、コンサート時には。そのゾーンは引き戸(板戸)で閉まるようになっている。舞台と観客席に間は平土間になっている。一般的には舞台は観客席より1m近く上がっていて、視覚的に見やすいように配慮していることが多いが、これによって舞台と観客の間に距離が出来てしまうように感じる。舞台と観客席が同一フロアだと、歌手が観客の間を行き来することができ、舞台と観客の一体化の可能性があるかたちだ。

空間が狭いこともあり、残響も調整されていて、カヴァレリア・ルスティカーナなど歌は迫力を持って聞こえたが、平土間のために、私の席は7列後ろで、歌手はよく見えなかった。ただ木村さんが、後半のはじめに、後ろの楽屋から出て、カルメンの「闘牛士の歌」を唄いながら、観客に握手をしつつ舞台中央へ歩いて行ったときには、観客はオペラ「カルメン」の世界に入った気がして、これが観客席と一体化になれるヒントになった気がした。部屋は長方形なので、現在の位置から、舞台右手のビロードのカーテン側に配置し、観客席もそれに対して長手方向に舞台を取り囲むような配置にしたら、観客の列はもう少しになり、舞台に観客がそれぞれ近くになるような気がした。

天井高は2.52.6mで、エアコンが天井から突き出している。コンサートの時にはその騒音に対してはどんな対処をしているのだろうか。多分コンサートの時には、エアコンは弱か停止しているのかもしれない。また同時に換気はどうしているのだろうか。歌の間には歌手はマイクをもって話しているが、スピーカがどこにあるのかよくわからず、しかもその音声はよく聞きとれなかった。玄関扉は二重の扉で、コンサートの前はガラスの框戸を1重で用いていたが、コンサートの時には、さらに内側に防音扉を設置してあり、二重に防音していて、道路騒音は全く聞こえない。目の前は、岡野町交差点で広い道路があり、道路騒音がうるさい。車を運転していた時にはよくとおった道だ。

このコンサートホールは、規模は小さく、不便も感じたが、観客と舞台が一体となれる可能性を感じた。