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2023/12/23

齋藤静&三又瑛子のデュオ・リサイタル

 コンサートは、20231219()1830開演、場所は古賀政男音楽博物館 けやきホール  収容人数は200名くらいである。劇場はシュウボックスタイプで、しかも側壁に桟敷席がないタイプで、音響的には側壁からの側方反射音がよく得られ、音に包まれた感じがえられる。しかもピアノの屋根をかなり閉めていて、ピアノとチェロの音のバランスに注意を払っている感じがある。そのためもあり、ピアノとチェロの音のバランスが大変良かった。多くの場合にはピアノとチェロやヴァイオリンなどの楽器と合奏する場合に、ピアノの音が大きすぎて、弦楽器が聞こえにくい場合もある。また写真で示すように舞台が800mm程度の段差しかなく、低いために観客と演奏者との一体感がある。演劇の場合には1m程度のところが多い。演者が舞台で寝転んで演技されても観客から見れるというメリットがあるが、プロセニアムで観客と分離されてしまい、映画を見るような感じになってしまう。

プログラムは公演の前半はクラシック系の音楽、後半は主にポピュラ―系に近い人気のあるクラシック音楽であるが、前半ではショパンのチェロソナタ、後半はショパンの序奏と華麗なるポロネーズがある。多分本日のプログラムの中ではメインの曲になると思われる。滅多に聞くことがないショパンのチェロソナタで、三又さんはそのいきさつ、ショパンのほとんどはピアノ曲であるが、この曲は何でチェロソナタになったかの説明があった。ショパンが亡くなる数年前に、チェロ奏者の友人のために作曲をしたようだ。すばらしい演奏だった。アンコール曲はアメイジング・グレイス。


写真:演奏が終わった後に舞台を撮影、舞台の段差は80cmぐらいで小さい。またピアノの屋根は低く抑えられている。