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2025/10/30

第二十八回都筑区三曲協会演奏会 箏・三絃・尺八のしらべ  を聴く

日時:令和七年(2025年)10月 26日(日) 1130分開演 (プログラムの12時開演は間違い)

場所:ボッシュホール(都築区民文化センター) 2Fホール  在席300

    音響反射板設置状態

主催:都筑区三曲協会、何度かこの演奏会に行ったことから、招待券が来ました。私は4年ほ

ど前に脳梗塞になり、そのためアルトサックスが吹けなくなってしまい、約2年前にこの三曲コ

ンサートのおかげで、尺八に興味を持ち始め、尺八を吹けるようになって来た。それ以来この

三曲は気にいって、コンサートに時々聞きに行っている。

コンサートのチラシには、『未来につなぐ伝統文化・残しておきたいにっぽんの音(和楽器)』と

書いてあるので、この三曲はいつごろから発祥してきたのか気になって、三曲について、ウイキ

ペヂアで調べたら、『いつ頃から使われたかはっきりしないが、三種の楽器を合わせる意味に

おいていくつかの用例がある。』      『やがて芸術音楽として確立されるに従い、地歌、箏曲、

胡弓楽は独自の楽曲を持つようになり、合奏されることのない、それぞれ独立した別個の音楽

として成立した。しかし江戸中期頃からこれらの楽器は特に地歌を中心に合奏されるようにな

った。特に三曲の楽器三種をすべて合奏させることを三曲合わせ、三曲合奏と呼ぶ。』 三曲

とは多分江戸時代から様々な動きがあり、一本筋が通った流れでは無さそうだ。箏や三味線

や尺八もそれぞれの分野で発展してきていて、とくに尺八は明治期にこの三曲に加わるように

なってきた。きっとそれぞれの楽器を組み合わせることで、華やかな感じにもなり、表現も豊か

になり、合奏曲として発展してきているように思う。

なお多分三味線、ここでは三絃は、少し長さが長い、浄瑠璃三味線、地唄三味線が使われ

ているようだ。きゃしゃな音ではない。

演奏は何台かの箏、何台かの箏と尺八、何台かの箏と十七弦(箏)と尺八、さらに箏や尺八、さらに三絃(三味線)、さらに箏とヴァイオリンの組み合わせもある。さらに語りを含んだ公演もある。いずれも尺八の音は美しかったし、14番の千鳥転生 十七弦箏が含まれていて、その低音の響が組み合わさって新しい雰囲気の表現が豊かな曲になっている。

 今回の公演は、最近できたボッシュホールでの初めての公演である。『素晴らしいホールでの演奏を楽しみにしている。』とチラシに書いてある。ただ今度のボッシュホールの舞台は音響反射板設置状態のために、響きがあり、どちらかといえばクラシックコンサート用の仕様となっている。したがって尺八は枯れた音ではなく、生き生きしたフルートの音に近い感じがする。箏や三絃にしても響きがあり、最後の曲のたぬきばやしでは、語りがあり、この時には後壁は、映写幕を設置しているので、多少吸音力が増しているはずであるが、語りの言葉が明瞭に伝わってこない。いっそ幕設備に最初からして、吸音性を増し、明瞭度を上げたらどうだったのだろうか!

尺八の音は自然の風の音を感じるような感じ自分の感覚では尺八でTake the A Train 吹くとTrain

は蒸気機関車だとわかるような感じだ。






           写真:14.千鳥転生 十七弦箏が低音を響かせていた。

                 写真:15桜狩 三絃が含まれている。

                 写真:16篝火 (かがりび)

           写真:かさじぞう 映写幕にかえておじぞうさんを映した。