日時:2024年9月28日(土)14:00より17時ぐらいまで。
場所:江東区文化センター 東陽町駅より歩く。地下鉄の出口は周辺より1m」ぐらい高くなっており、文化センターは、周辺より階段やスロープで、2度ほど上がる必要がある。これは洪水対策と思われる。観客席は511席とあるが、舞台に面している観客席はオーケストラ用になっており、おおよそ40名の演奏者がいた。観客席は平土間だけであったが、満席であった。
出演は、ガラコンサートの演奏は江東オペラ管弦楽団、合唱は江東オペラ合唱団、指揮は諸遊 耕史、歌のメインは歴代のソリストによる。
プログラムは、パンフレットによるが、とにかく愛、生、死などを激しく、強調して描いたものなので、聞いていて、感じるところが大きかった。
オペラの場合には舞台は幕設備が多いが、今回は演劇的なことがないことから、音響反射板で囲っていた。したがって声は良く響いていた。オーケストラも客席空間の一部なので、よく響いていた。多分バイロイトのようにオーケストラボックスが舞台の下に半分うずまっている場合には直接音が遮られて、拡散音だけになって、音量が抑えられるような気がするが、ただワーグナーの音楽は神秘的な幻想的なところがあるので、それでちょうどそれで良いのかもしれないが、愛とか生とか死などドラマティックな演技の場合には、力強くはっきり聞こえた方がよさそうだ。歌とオーケストラの音のバランスもちょうどよい気がした。
今回は響きについて書いたが、最近N響アワーで、西村朗 追悼番組があって、その中で2台のピアノと管弦楽のトリフォニーというのがあった。簡単に言えば響きあうような感じだが、番組でこの曲は雅楽の曲から来たと言っていた。多分、これは音の用語でいえば唸りであるが、その現象を、2台を同時に早く叩くことでその現象をえているようだ。実際平均律で調整されているピアノは高い音で唸りが聞こえる。わざわざその表現をしている作曲家の音も聞いたことがある。
写真:フィナーレが終了すると幕が下りてしまったので、音響反射板は撮れなかった。