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2023/07/24

ウズベキスタンの2弦のドタールの演奏

 先日朝の「おんがく交差点(BSテレ東)」というテレビの番組で、ドタールの演奏があった。ドタールとは、主にウズベキスタンの2弦の楽器で、駒崎万集さんが演奏していた。曲目は何曲かあったが、いずれも恋に関係している曲であった。また二弦ということもあって、どちらかというとメロディでなくリズムがかった雰囲気である。

デジタル大百科事典によると、「西アジアと中央アジアで広く用いられている弦楽器一種,長い棹をもち細長い共鳴胴をもつリュート。タールとはペルシア語で〈2弦〉を意味し,元来2本の絹弦が張られていた(トルクメニスタンウズベキスタンのドタールなど)が,今日ではアフガニスタンの一部を除いて金属弦取り替えられている。共鳴胴は洋梨を半分に割った形木製(一木をくりぬいたものや寄木作りのもの)で,腹面には薄い板が張られている。細長い棒状の棹には羊腸弦を巻きつけた可動フレットがあり,旋法によってこれ上下動かして微妙音律を整える。

 カザフスタンのドンブラも似たような楽器である。トルコのサズも相当似ている。しかもいずれもフレットはナイロンの糸などを巻き付けたままで、ドタールとそっくりだ。もともとは同じ仲間と思われる。

駒崎さんの音楽を聴いていると、クラシック音楽とは違う、ドタールのリズムで感じるものがある。このリズムはガムランや三味線やジャズなどにも通じるものがありそうだ。ときどきたまプラーザの日本蕎麦屋でそばを食べに行くが、また蕎麦屋も2軒あるが、いずれもBGMはジャズである。でもジャズより、このドタールの方がしっくりとこないかと思う。一度蕎麦屋で聞いてみたい音楽である。