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2023/04/13

町内会の存在意義

 49日(日)の朝日新聞の朝刊の1面に「自治会活動 曲がり角」という見出しが出ていました。自治会活動の曲がり角とは、「加入率が下がり、役員のなり手がいなくなって解散や合併を選択するところもある。」「区からの依頼事項も多い。」「会員が獲得しているごみ収集場に、非会員の住民も捨てるため、不公平である」「コロナ禍で盆踊り大会といったイベントも減り、脱会する人が増えた」など現在の状況が書かれていて、「自治会が無くなると災害時の助け合いや防犯活動など、市と協働して行う活動などが行われなくなる」「地域の住民がイベントなどを通じて顔見知りになり、問題が起きた時や災害時に住民が連携して対処するすることが大きな目的だが、自治会ありきの仕組みには限界が来ている」とあった。

我が荏田町の自治会はいくつかのグループからなっていて、私のグループは、何名かは年をとって脱会したり、家を売ってアパートに変えたりしている。我々が使っているごみ置き場も住民が増えて、きれいにしやすくなった反面、汚れたりすることも多くなった。またコロナのためにアルコールの消毒液を配ろうとしたが、重すぎて配れないで、自治会館に積みあがったままになることもあったようだ。グループは年ごとに順番が回ってきて、毎月、市や県の広報誌や回覧を配ったりしている。したがって10年に1回ほどの割合であるが、順番が回ってきているが、残念ながらそれほど内容があるわけではない。自治会では1年に2回、地域のごみ拾いや草むしりを集まって行っている。このような共同作業は地域の人たちが顔見知りになるいい機会ではないかと思う。ただこのような機会も自治会に入っていないとこのようなチャンス?がなくなってしまう。また市や県の広報誌は、細かく見るとなかなか面白い内容があるが、自治会に入っていない人は見る機会がないのもおかしい。

夏祭りのお神輿やお囃子も特別に町内会に入っていなくても参加できると思う。しかし町内会とは別に、このような団体のためにグループが必要で、わがお囃子の練習は毎週木曜日に自治会館で行うことになっている。退職した人や自営業が中心で、忙しい若いサラリーマンはなかなか参加できていないで、時間を遅らせて参加するなどがやっとかもしれない。ただ自治会館は便利な建物で、町内会の定例の集まりも、また時々は近隣の企業の会議にも使用されていて、お囃子のグループも毎週使っている。

江戸時代は旅行する場合には、例えば東京から伊勢まで徒歩だったようだ。歩いている間には様々な出来事や人との出会いもあったようだ。いまは新幹線や飛行機があり、どこに行くにも数時間で行けてしまう。したがって電車の中で知り合いができるということはほぼないように思う。若い人はほとんどがサラリーマンのために、土日以外には参加が難しいように思う。市や県や地区センターの広報誌も、できればお祭りの案内も業者に頼んで各家に配布したらどうなのだろうか?

 ただお祭りの人や消防団やお囃子や町のごみ拾いなどはグループが必要で、その総まとめを行う人たちも必要となる。なんだか学生の時の組織を思い出してしまう。お囃子だけでなく音楽のグループもあるといいと思う。合唱団とかオーケストラもあるといい。オーケストラなどは地区センターの体育館も役に立つかもしれない。私がときどき行く、川和小学校の元プレハブ校舎で、今はパブリックスペースというのがあって、そこで学童保育や合唱団やダンスのグループも活動をしているようだ。

 とにかく自治会のようなグループは絶対必要であるが、どのような組織がよいかは至急考える必要がある。