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2023/04/06

宮本茂紀 職人生活70周年記念展

 テーマは「布と椅子、着る、羽織る、纏う」、場所は表参道駅から約10分、LIGHT BOX GALLERY AOYAM  というところで、青山学院にほぼ隣接している。私は44日(火)に伺った。「宮本が心惹かれ、戯れたいと願った布の一部を、(世界の布)(現代の布)というテーマのもと、専用に椅子に着せ、羽織らせ、纏(まと)わせたオートクチュールのコレクションが展示されている」と。

「「どんな布にも背景があるんだよ」と宮本が言いいます。布に触れると、つくった時代、地域、人々の息遣いが感じられ、布を通じて、それらと繋がっている感覚になれる。」 宮本さんは家具職人として、椅子の布張りから始まって、今は家具モデラ―(試作開発者)の第一人者として、国内外の様々なデザイナーや建築家(伊東豊雄や石上純也など)とともに家具の試作開発に取る組んでいると。また武蔵野美術大学や多摩美術大学などの非常勤講師も行っていたようです。さらに数々の賞のほかに黄綬褒章もいただいているようです。たしかに家具職人から始まって、ずいぶん大きく展開されたようです。展覧会の中でいくつかの説明文があり、そのなかで新しく新幹線ができたので見に行ったようです。シートをめくったり、座り心地を見たりして、人間工学に基づいて作成したようですが、座り心地が満足いかず、その感想を雑誌に書いたようです。それを旧国鉄がそれを見て、新たな新幹線の椅子の設計を依頼されたようです。

19378月生まれのようで、今年8月で86歳になるようです。私は本人にもお話ができましたが、しっかり立って様々な話をされていて、これが展覧会の毎日のことのようで、すごい力だと思いました。なんだか建築家で言えば、大学を出ていない安藤忠雄のような感じがしました。