10月7日13:30 第七金星丸でのダンス公演を観ました。
タイトルの『おばけ』の意味は、大学を卒業して数年たったところで何かやってみようという人たちの集まりなので、青年が成長して『化けた』といった感じでしょうか?
5演目あり、その内3演目がダンス、1演目が演劇的ダンス、もうひとつがクセナキス作曲のドラム演奏。それぞれ質が高いものでした。演劇的ダンス『Pちゃんとボク』は自分とそれを客観的にみている自分が掛け合うほんのりとした感じのもので、舞台の下、奈落の空間も使って演出も面白かったです。最後の演目の『見えてくる』は8名がガムランの音楽に合わせて踊るもので、ちょっと幻想的です。
ふね劇場の空間は舞台と観客が一体感のある空間だということを改めて感じました。プロセニアムがないこと、舞台と観客席の床が連続していること、もちろん天井も連続しています。視覚的にも近いので演技者がよそ者でなくなります。
ふね劇場にこれほど若い人がたくさんいらしたのをはじめてみました。しかもこの日の公演は夜の部もあり、予約で満席だそうです。しかも3日間の公演でしたから、たくさんの若い人にふね劇場の魅力を知っていただけたと思います。ふね劇場も『化ける』一歩手前です。