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2025/06/08

横浜都築太鼓 第36回公演 ひたむき

 日時:2025年6月7日(土)昼の部(この日は夜の部もあった)

会場:青葉公会堂、青葉区役所に隣接したところにある。満席

出演:横浜都築太鼓、ゲスト:絆組

 最初の曲は獅子舞、獅子舞を含むちょっとした寸劇、「ねんねんころりよ」の曲も入っている。篠笛の音色が素晴らしい。この獅子舞は、わが隣町驚神社のお囃子会にも似たような曲がある。しかしこの都築太鼓の篠笛は本当に素晴らしかった。

 また波が浜辺に打ち付けてヒタヒタと引いて聞く様子を太鼓にした曲だとか、篠笛を2人とか3人で吹き、低音の時には、水面の波紋のようにゆっくりと唸り、高音の時には、木の葉がきらきらとして唸る様子なども表現されていた。クラッシク音楽などでは、人間の意志。感情を表現することが多いが、自然を題材にする方向は新しい表現の仕方と思われる。また陣太鼓とは違った表現である。とくに大太鼓では重低音が生かされていて、普通にあるスピーカでは再生が不可能な感じだった。要するに胸で振動を感じるなどのことは、現地で、生で聞かないとスピーカによる再生ではこのような振動は感じられない。このことは聴覚障碍者にとっても感じられる部分である気がする。何かヒントになるかもしれない。今回の公演のテーマは「ひたむき」というので、おそらくひたむきに太鼓等をたたくという意味のような気がするけれど、曲の発想は、自然のこと、海や波や風や太陽などの現象から発想したように思う。おそらくこれは単にひたむきなだけではなく、新たな発想から生まれたもののような気がする。大変楽しかった。

 またゲスト出演で、途中に「絆組」というグループが出てきた。能で言えば狂言のような雰囲気で、笑わせた。着物を着ていて、舞台袖に入ったとたんに着物を早替えして現れる。それを何回もだからびっくりしてしまう。また着物を着たまま1mほどの高さの舞台から飛び降り、観客に接吻をしようとする。大太鼓をたたいているときに花魁姿で通り抜けるなど、ずっこけたところが何とも言えない。しかもこの人はサンパウロ出身の日系の響一真、チラシには日経3世と書かれている。これもずっこけの一つだろうね。しかもこれも言葉ではなく、ほぼ視覚に訴えるもので、多分聴覚障害の人も楽しめるものだと感じた。

 観客には青葉公会堂という地元の公会堂なのかもしれないが、外国人はほぼ見かけなかったが、出演者には太鼓をたたいている外国人がいた。思い出した。私と一緒に仕事をしていたアントニオさんも太鼓を浅野太鼓の響和館のグループと練習していて、舞台に出たことがある。いまは日常的に外国の人が生活しているのによく合う。散歩をしているときにも時々自転車にのっている人や散歩をしている人を見かける。太鼓は歴史は古く、多くの国で使われている。このコンサートを知ればより多くの外国から来た人が興味を持ってこれるのではないか。

 この青葉公会堂は、この太鼓のコンサートでは、幕設備状態で行っていた。この音響状態では太鼓のコンサートは快適だった。このホールに可動音響反射板があるのかよくわからないが、このホールの名前は講堂と有るので、どちらかといえばクラッシック音楽よりは、講演・演劇・オペラ、このような太鼓のコンサートが合うのだろう。近くには横浜市のフィリアホールがあるので、クラシック音楽はそちらに任せた方がよさそうだ。


             写真: 青葉公会堂、舞台がはねた後に撮影

                写真:舞台がはねた後の響一真の花魁姿




2025/06/03

横浜市山下埠頭の未来を考えるシンポジウム  ~横浜市民の宝の場所をどう活用するか~

日時:2025年5月31日(土)午後1時から5時30分

場所:神奈川大学横浜キャンパス3号館308教室(私の場合で、明治大学やONLINE

の参加も可能であった。)

主催:神奈川大学法学部研究所

 今回の山下埠頭の再開発を考える会は、住民側の呼びかけでなく、主に学識経験者からの発案で開催されたものだが、私のところには、市民側で活動をしてきた中村さんからの呼びかけで来れた。

総合司会は小川有希子、第一部 山下埠頭の活用を都市計画、港湾機能、市民参加の観点から考える。基調講演:山下埠頭の事業計画の検討方法はどうあるべきか、北山恒

講演:山下埠頭の土地利用をどう考えるか 菅 孝能、報告:山下埠頭の活用は市民主体で進めよう、中村寛三、第二部 パネルデイスカッション~現在の状況を踏まえ、今後どう進むべきか~パネリスト坪郷 實、金井利之、鈴木伸治、真城 愛弓、コーディネーター 幸田雅治

 

基調講演として北山恒が話をした。いまから考えるとこの話の中にシンポジウムのほぼすべてが含まれている気がする。20世紀の人口が増大しているときに、ニューヨークやシカゴのように資本主義の展開で民間業者による都市の各地区ごとの巨大開発、超高層ビルが出現したが、都市全体の計画は不在になってしまっている。しかし今は人口が減少している時代、しかもその上東京に人口が集中している時代、山下埠頭に超高層ビルをたくさん建ててもそこを利用する人が居なくなってしまう。横浜市の再開発委員会では、経済や政治の分野での専門家が多く、いかに儲かるかという議論になってしまっている。このような人口減少社会では、歴史を題材とした自然やコミュニティに豊かさをもたらすものを配置した方がいい。しかもこの土地は市が所有している土地で市民が土地を利用できる方が好ましい。横浜の都市計画は、田村さんの1965年の都市づくり構想、北沢さんの2004年の創造都市横浜構想、2009年に海都横浜構想によりこの二人のアーバンデザイナーが戦略的な都市計画を行ってきたが、林市長によってそれが途絶えてしまった。民間事業者により利益最大化のものではなく、市民が活用できるものにしたい。会場からは拍手が起こった。

菅さんからは意見をもらう立場から共に歩む方法に変えないといけない。山下埠頭全体のエネルギー供給センターを脱酸素で作る必要がある。

住民運動をしている中村さんからは、IRをなくした経験があり、近くに市長選挙がある。市民が山下埠頭再開発の計画に参加していく十分なチャンスがある。提案書の中には艀による船劇場の提案も入っている。

都市計画の鈴木さんからは横浜の景観、山下埠頭に高層ビルを林立させると、山下公園からはベイブリッジ等の景色が見えなくなってしまう。また50年後の横浜、人口減少の社会で、脱炭素社会のモデルとして、この山下埠頭の倉庫を徐々に改修していくなどの方法も計画案として考えられる。また博覧会などを行ったあとテーマパークを行うような方法があるが、最終的な姿が隠れていることが多い。また東南海地震なので、陸路が寸断されてしまった場合には、ここにオープンスペースがあれば、海から救援物資を運び込めることができる。

 神奈川大学法学部教授幸田 雅治の資料の中にあった横浜市の再開発検討委員会のメンバー。山下ふ頭再開発の方向性について(答申) 横浜市山下ふ頭再開発検討委員会

令和6 年12 月 ※建築家の隈研吾は何と言っているのだろうか?まさか超高層ビルを立てたいと思っているわけではないと思う。

テーブル

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私も時々船劇場の公演を見に行くために山下埠頭の傍を通るが、この地区に高層の住宅や事務所を作っても、そこからの景色はいいと思われるが、交通は不便だし、ガスや水道や交通網などのインフラを相当整備する必要がある。また人口が減少しているときに、このような施設が必要なのか懸念するところもある。また横浜船劇場をこの山下埠頭の中に係留させて、芝居を楽しみたいという立場からも超高層ビルのある地域には雰囲気からして船劇場を係留できない。やはり横浜の港のある空間を中心に、レンガ倉庫、象の鼻公園、大桟橋、山下公園、氷川丸、山下埠頭(公園)という雰囲気の連続を大切にしたい。横浜市政の今後の対応の方向性を変えていく必要がある。また10年間ほど、私は建築の寺尾研究室で、講師として環境実験を教えていたことがあり、大変懐かしいところだ。その時には白楽駅から徒歩で歩いてきたが、今回は助手をしていた関根さんに教わって片倉町からバスで来てみたが、歩く距離が相当短くなり、快適だった。また基調報告を行った北山恒さんは、渋谷の映画館群ビル(Cinema-Teque Project)の設計の時に、音響の立場から参加したことがあり、親しく感じている。また北山さんは横浜市が長期的な都市開発ビジョンが現在ないことにいら立ちを示していた。横浜市に山下埠頭再開発について再考をお願いしたい。

神奈川大学横浜キャンパス3号館308教室の天井は岩綿吸音板で仕上がっており、教室としての音響性能は素晴らしい。ただし参加している人たちには、横浜船劇場を作る会の代表だった一宮さんやその他中年以上の人たちはいたが、学生がほとんど見られなかった気がする。このシンポジウムには、講師の人たちはほとんど神奈川大学以外も含めて大学の先生なのに学生がいないのはさみしかった。今後の行く末が心配だ。※今回のシンポジウムはONLINEも含め、学生に対してもう少し魅力を持ったやり方があったような気がする。住民運動をしている中村さんの開いているシンポジウムの方が多くの人が集まっている。横浜市の住民にとって山下埠頭再開発のことは喫緊の話題のはずだからである。