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2026/10/22

杉山哲雄ピアノリサイタル シリーズⅢ傑作の森(全2回)の1回目  を聴いて

 日時:2026年10月18日(日)2:30開演

場所:銀座 王子ホール

曲目:⓵ソナタ第5番、②ソナタ第18番、③ソナタ第24番『テレーゼ』、④ソナタ第21番『ヴァルトシュタイン』、アンコールはバガテル

演奏:杉山哲雄

主催:杉山ムジークアカデミー

銀座王子ホールは、銀座4丁目に近い場所にあり、銀座通りは歩行者天国になっていて、外国人も含めて、観光客が大勢歩いていた。この銀座通りを歩くだけでも観光になりそうだ。早めに来たため、ホールの建物入り口もシャターが閉まっていて、30分ほど建物の近くにある生垣の擁壁に座って風景を眺めていた。

コンサートが始まって、まず杉山さんが前半の曲目を整理して話をしていた。前半は、ソナタ第18番は『狩』という名称で呼ばれていて、鳥のさえずりや馬に乗った時のようなリズムなどが表現されている感じのようだが、ガムランのように曲全体がそのような表現ではなく、ほんの部分的ところが自然の感じになっているので、狩というのは単にモチーフといった感じかもしれない。後半は、ソナタ第24番『テレーゼ』、ソナタ第21番『ヴァルトシュタイン』で、双方の曲ともよく聞いたことのある曲だ。テレーゼは美しい曲、ヴァルトシュタインは、ボヘミア出身の貴族であるが、杉山さんの解説は、ヴァルトシュタインについて、滅多にコンサートの時には聞いたことがない、7音音階と5音音階について解説した。7音音階はピタゴラスの唱えた音階で、ドレミファソラシであるが、ヴァルトシュタインは部分的に5音音階のところがある。杉山さんはドイツの田舎の民謡が土台になっているような話もあるが、日本の民謡なども5音音階で出来ているので、日本人にとってこのヴァルトシュタインはなじみがあるのではといっていた。ただ5音音階といっても、日本の音階のようにヨナ抜き音階(ドレミソラ)もあるし、ドレミファソという音階もあると。以下の私のブログでも、音階について解説している。

建築音響の交流の歴史 その16 童謡 さらにテトラコルド音階に関連して

http://yab-onkyo.blogspot.com/2025/07/16.html

ピタゴラスの後、アリストクセノスがギリシャの音楽を4度音階で書いていると主張している。4度音階とは、強いて言えば完全4度、すなわちドレミファソの5音音階となり、杉山さんの話と一致してくる。

杉山さんは大学の先生もしていたようで、曲の解説も5音音階についての説明で、ヴァルトシュタインの人気の根拠を説明していた。なるほどと感じたものだ。

 

          写真:公演が始まる前に、自分の席から撮影した。