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普段は建築音響の仕事をしている以外に 研究として長年芝居小屋の音響調査を行ってきました。ここ最近は、川越市の旧鶴川座の調査を行い、建築学会で発表を行いました。
昔は全国に数千件もあったとされる芝居小屋も、現在は数十件ほどしか残されておらず、関東にはこの鶴川座、群馬のながめ余興場くらいしかありません。
その貴重な資料である鶴川座を音響調査することで、芝居小屋の音響的特性を様々な角度から再現しようと試みました。
昨年・今年の建築学会のブログ。主に建築音響の発表になりますが、見ていただけると幸いです。
2018年の発表
2017年の発表
しかし実はこの旧鶴川座、上記の音響調査当時は川越市も街づくりの一環と位置付けて保存活用事業を行っていたのですが、昨年になりそれがストップしてしまいました。鶴川座の持ち主である蓮馨寺も、それにより復原をあきらめ、今年の春、鶴川座を解体してホテルを建てることが決定しています。
非常にもったいないことと思いますが、川越市があきらめてしまった今、部外者ができることと言えば、鶴川座の移築先を探すことくらいのようです。移築のための費用も負担していただく必要があります。さらに時間もほとんどありません。
どなたか、この鶴川座に関心がある方、または関心がありそうな方をご存じでしたら、弊社までご連絡ください。
以下に、鶴川座の現在の様子と歴史を簡単にご紹介します。
現在の鶴川座(2013撮影) |
竣工当時の鶴川座(明治31年竣工) |
東京名所のうち第一の劇場新富座(三代目歌川廣重画)(Wikipediaより)