前半はヨハン・シュトラウスⅡ/皇帝円舞曲(指揮キンボー・イシイ)、オッフェンバック(ロザンタール編)/バレエ音楽「パリの喜び」より(指揮パヴェル・ポプラフスキー)、後半はラヴェル/ラ・ヴァルス(指揮パヴェル・ポプラフスキー)、R.シュトラウス/歌劇「バラの騎士」組曲です。
パヴェル氏は、2010~2015までマグデブルグ劇場の次席カぺルマイスターで、キンボーのアシスタントだった方です。そして今シーズンからは、ビーレフェルト劇場のカぺルマイスターに就任されたとのこと。どちらの指揮も、いずれの曲もリズムが華やかで、盛り上がっていました。最後のバラの騎士の最後の華やかな大きな音と打撃音が終わった後、キンボーは満足そうな表情に見えました。観客にも、楽団員と指揮者とが一体化していると感じられる素晴らしい演奏でした。
公演の後、キンボーに会いに楽屋まであいさつに行きました。そして、そこで出会ったピアニストの方と帰りをご一緒しましたが、その方が、このホールは音が小さくなってしまうのであまり好きではなかったが、今日は良かったですねと仰っていました。たしかに、最近の改修(2011~2012年)の後に良い変化があったのかもしれません。
公演の前に、オーケストラの方々が河口湖で5日間の合宿を行い練習をしたそうです。それもこの一体感のある演奏に影響しているのかもしれません。今年の夏は暑いですが、よく晴れていたので富士山もよく見え気持ちのいい合宿だったことでしょう。