浅野太鼓が出版する太鼓専門誌『たいころじい』に掲載していただきました。
『たいころじい』は25年間続いた雑誌ですが、今回の42巻をもって最終巻になってしまいます。その最終刊に、名誉にも書かせていただきました。タイトルは「アメリカ・トーランス市にて和太鼓スタジオの音響設計顛末記」です。浅野太鼓USの和太鼓スタジオの音響設計の内容を、かなり具体的に仕様を含めて書いています。今後、ますます和太鼓が世界で使われるようにと願って書きました。
その他、最終刊特別企画として、「戦後日本に穿たれた太鼓文化の足跡をたどる」という主題に対して、西角井正大氏の「太鼓徒然小草道草」と永六輔氏へのインタヴューで「太鼓文化のエポックメーキングとなった「佐渡の國鬼太鼓座」創設のいきさつとその後」という記事がありました。西角井氏の文章の中で、平成13年(2001)に田中誠一氏がアメリカにおける「日本太鼓」普及の功績が高く評価され、アメリカの国家芸術褒賞を受賞したと書かれています。私も田中さんに直接お会いしてこのことをお伺いしました。しかしこの記事によれば、日本の官もメディアもこの受賞に対し、何の反応も示さなかったとのことです。全米でたった13名しか受賞していないにもかかわらずで、非常に残念に思います。
永六輔氏のインタヴューでは、佐渡の鬼太鼓座の創設の時のことが書かれています。特に職人の仕事を大事にしようということの運動体として発足したそうで、これも内容が奥深いものです。
続きはぜひ購読してご覧いただければと思います。よろしくお願いします。