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2009/04/21

金沢21世紀美術館でのコンサート

4/10~12、金沢に行ってきました。
到着した夜、ホテルのロビーで、金沢アンサンブルのチラシの棚を見つけました。何をやっているかと何気なく見ましたら、なんとその日に金沢21世紀美術館のシアター21で、ピアノマラソンというコンサートをしているとのことで早速行ってみました。ちょうど桜が満開の時期、兼六園も金沢城も行きたかったのですが、それを蹴って行きました。ピアノマラソンは、ラ・フォル・ジュルネ金沢という音楽祭のプレイベントとして行っているものの1つで、小学生、中学生、高校生、また小学生の姉妹、そして女性1名によるピアノの演奏で、とても素晴らしいものでした。このホールはシアターというだけあって、内装は真っ黒で、しかも響きません。演奏家は、プロの方々でないこともあり、響きの助けのない空間では少々緊張されている様子が伝わってきました。響きがあれば少々のアラも隠してしまいますが、なければ目立ってしまうため、音も硬くなってしまいます。
美術館のホールは、本来講演を目的としているせいか、デッドな空間が多いようです。以前に行ったことがありますが、谷口吉生の建築で有名な豊田市美術館の講堂にも、美術品としての漆のピアノがあり、定期的に演奏会が催されているようです。また何度か行ったことのある上総アカデミアパーク内のホールも、研修所の中にあるために主の用途は講堂ですが、コンサートを行っています。また弊社の近くにある、あざみ野アートフォーラムもレクチュアールームでよくコンサートを行っています。
美術館のホールは主に講演を目的として設計されていますが、このようにコンサートを行うことが多いようなので、音響的な面でも配慮すべきだと思っています。

翌日の午後にも金沢21世紀美術館に行ってみましたら、夜はJAZZのコンサートのようで、リハーサルをしていました。もう切符は売り切れており聴けませんでしたが、上階の美術館に音が漏れていました。電気楽器ですから音が大きいので、そのような場合には、浮き構造のような遮音構造にする必要もあります。

美術館の後は、兼六園の夜桜を見学しました。なんともきれいな、幻想的な桜で、満喫しました。また金沢21世紀美術館も本当にいい美術館でした。