2009/01/06

神奈川大学管弦楽団の第54回定期演奏会、および吹奏楽部の第44回定期演奏会を聴きました

 明けましておめでとうございます。

 昨年の正月のブログと同じ様になりますが、私の2008年の聞き収めコンサートは、12月25日に管弦楽団の定期演奏会で、2009年は1月4日の吹奏楽部の定期演奏会で幕を開けました。

 管弦楽団の定期コンサートは、めぐろパーシモンホールで行われ、前半はスッペ作曲喜歌劇『軽騎兵』序曲、ハチャトリアン作曲 組曲『仮面舞踏会』、後半はフランク作曲『交響曲ニ短調』でした。このフランクは、コンサートでは、ほとんど演奏されていないように思われますが、穏やかな曲で、循環形式(多楽章の曲で、共通の主題を繰り返し登場させる手法)が用いられ、新しい曲だと思わせるものでした(実際には1888年作曲)。演奏は、いずれの曲もとても勢いがあって、好ましく感じられました。ホールも明るい木目調でいい雰囲気でした。

 吹奏楽部の演奏会は、東京芸術劇場大ホールでした。神奈川大学吹奏楽部は毎年大学の部の全国大会に出て、ほとんど金賞を得ていますが、3年連続出場すると、参加はお休みになります。そこで今年は、スペイン・フランスに行って演奏をしてきたようです。しかもスペインで行われた第37回国際吹奏楽コンテストin Altea 2008に出場し、見事1位を獲得したそうです。おめでとうございます。演奏会の曲目は、前半、ロッシーニ作曲『歌劇「盗むかささぎ」序曲』、パスカル・ペレ・チョヴィ作曲『ぺピータ・グレウス』、ファン・エンリケ・カネ・トドリ作曲『Poema Polar』、真島俊夫作曲『三つのジャポニズムⅠ.鶴が舞う、Ⅱ.雪の川、Ⅲ.祭り』、後半はジャック・イベール作曲『交響組曲「寄港地」よりⅡ.チュニスーネフタ、Ⅲ.バレンシア』、サンチャゴ・ロペ作曲『ガリトー』、高昌帥(Chang Su Koh)作曲『ウインドオーケストラのためのマインドスケープ』、アンコール曲は、ハチャトリアンの『仮面舞踏会(管弦楽団とたまたま同じ曲)』、『美空ひばりメドレー』、『星条旗よ永遠なれ』でした。『Poema Polar』は国際コンクールの課題曲で地球環境をテーマとした曲だそうです。『三つのジャポニズム』は、自由曲として披露したそうで、祭りのリズムが随所にあり、次第に盛り上がっていき、和太鼓で最高潮に達します。華やかな元気な曲で、ちょっと明るくしたボレロです。国際コンクールでは、スタンディングオーベーションだったそうです。ちょっと和風なすばらしい曲でした。作曲者の真島さんは、神奈川大学の工学部に在籍して(卒業はせず、音楽に入った)いたそうで、縁があります。東京芸術劇場大ホールは扇型をしていますので、初期反射音が客席にもたらしにくい形をしていますが、楽器の音像ははっきりしているので、吹奏楽のように音が大きく、さまざまなところから出てくるような場合には臨場感がありました。しかし指揮者が、アンコール曲の曲目を言った言葉が聞き取れませんでした。

 学生の演奏会は、相当練習しているためか、力強さやエネルギーを感じます。曲目もコンサートではめったに演奏されないような曲を選んでいて、そのこともいいです。今後も、学生の演奏会は進んで行くようにしたいと思いました。また、音律の違う楽器のアンサンブルの曲があればいいと思っています。たとえば三味線とヴァイオリンとか尺八とフルートとかです。今までは和楽器でも、または二胡のような楽器でも、平均律にあわせて、アンサンブルをしていますが、それぞれの楽器の音色の特徴を生かしながら、二重螺旋のような曲ができるのではないかと思っています。音の空間が地球を感じる大きさになります。