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2026/05/04

レヴールマンドリンアンサンブル第25回定期公演会をきいて

 日時:2026.05.02(土)開演1430

場所:フィリアホール、約500席がほぼ満席。観客はコンサートが始まる前には、入り口前のホールで並ぶが、ホールがあふれるぐらいになってしまい、係の人が何とか整理をしている状態だった。

演奏:指揮 青山 忠、演奏 レヴールマンドリンアンサンブル

曲目:プログラムから第1部 過去へも礼賛(Lメラーナ=フォクト)、交響的前奏曲 (U.ボッタキアリ)、月の光(C.ドビュッシー/青山涼編曲)、幻想曲第一番(久保田 孝)

2部 風のステラ(青山 涼)、交響する多元宇宙(青山 涼)、千と千尋の神隠しメドレー(久石 譲/青山涼編曲)、蒼古なるヴァルキューレ(武藤理恵、委嘱作品初演)、

アンコール曲 ムーンリヴァー

このコンサートは近隣の人が演奏するので紹介された。

多くの演奏曲が新しい曲で、なじみがない曲ばかりだが、一番メロディとしてクリアに聞こえたのは、なつかしいムーンリヴァーで、次に新作の蒼古なるヴァルキューレ。メロディに迫力があった。この物語は、チラシにも乗っているが、北欧の神話に登場する地上で戦った兵士を天井に連れて行く役割を負った女神ワルキューレが、ある兵士に恋をして、一緒に死んでいく物語なので、戦いや愛や死などがあり、ドラマティックな話がバックにあるようだ。先日見たドヴォルザークの歌劇ルサルカも似た感じだ。水の妖精ルサルカがあるとき若者に恋をして、接吻をしたとたん若者とともに水に沈んでしまう。この音楽も美しい。月の光や千と千尋の神隠しメドレーは知っている曲なのだが、編曲もあり、普段聴いている曲とは違いメロディがクリアでなかった。多分40名近いマンドリンの演奏があり、しかもトレモロで音を震わせて演奏するために、クリアさが不足するのだと思う。

全員が一斉に演奏していても、音には伝搬速度(340/S)があり、しかも観客それぞれまでの距離もことなり、例えば20m離れたところでは、約59msずれてしまい、室内音響では一般的にエコーになるズレ方である。しかも演奏が一斉に同じメロディでも微妙にずれて奏でているかもしれない。オーケストラの音は、大変クリアだが、マンドリンでは、さらにトレモロがあるので、音が震えることで、マンドリンアンサンブルは、私の耳では濁って聞こえるかもしれない。さらにこのホールは、舞台に跳ね返りがないために、演奏者同士の音がそれぞれ聞きにくいかもしれない。マンドリンの音はいろいろ濁って聞こえるという言い訳をしたが、初めて聞くマンドリンのコンサートなのでこういう風に聞こえるのが普通のことなのかもしれない。多分私にはマンドリンのコンサートはよく知られた曲の方がなじみやすい。またマンドリンが生まれたのはイタリアなので、歌劇やイタリア民謡など、またはよく知られた日本の曲がわかりやすいかもしれない。またメロディを感じるのは、多分少ない人数のマンドリンおよびギターやチェロやコントラバスやそのほかの弦楽器、またはピアノやチェンバロやハープなどの合奏の方がいいかもしれない。

写真:コンサート終了時に撮影した。舞台から発生した音が、さらに舞台に向かう初期反射音が少ない。