日時:2026年4月26日(日)開演2時、三澤氏によるプレトークが1時40分から
場所:第一生命ホール(晴海トリトンスクエア内)、収容人数は767名、設計は竹中工務店
図で示すように、ホールは楕円形をしている。音の拡散に対しては、円形に次いで、音響的には難しい形だ。これに挑戦したことは評価できる。そのため側壁は写真のように拡散を計って円筒形状や凹凸形状を使っている。ここまではいいが、写真に示すように、さらに細かな拡散形状を設けているので、強い初期反射音がなくなってしまう。これによって音が活き活きした感じにならず、考えものである。
また舞台にいる人たちに対して、それぞれが出す音が聞こえない可能性がある。舞台の音を舞台に返す反射面が見当たらない。2001年にこのホールがオープンしたようだが、この時にこのような舞台音響技術があったかどうかは分からない。このことは合唱に参加していた渡辺さんに聞いてみたい。
主催:三澤洋史 東京バロック・スコラーズ
演奏:指揮 三澤洋史、合唱 東京バロック・スコラーズ、
管弦楽 東京バロック・スコラーズ・アンサンブル
独唱 アルト 高橋ちはる、テノール 澤武紀行、バス 大森いちえい
合唱は多くの人数で演奏するので、響きを感じるが、独唱の場合には、舞台先端で、一人で歌うために、側壁の細かな拡散壁があり、初期反射音が得られず、声が小さく聞こえてしまう。ただ低音のバスは、壁の小さな形の拡散壁があっても、声は大きく聞こえた。
本公演は、合唱団に所属している渡辺さんに紹介されてうかがった。会場では、大学時代の仲間、宍戸さん、濱口さん、葛西さん、伊藤さんにも会うことができた。宍戸さんは、この4月18日(土)に建築家協会関東甲信越支部の主催者のひとりで、全日本海員組合本部の建物の見学に、その翌日には、濱口さんが杉山さんのピアノコンサートに関係している。その1週間後に本復活祭を巡るカンタータのコンサートになっていて、随分身近なコンサートの約1週間であった。
コンサートはドイツ語で歌っているようなので、バッハの書いた楽譜と歌の歌詞がよく合って理に適っているとは思うが、歌の内容がよくわからないので、最近のオペラの様に字幕を設けるか、歌う直前に歌詞などの説明があるといいように思った。
チラシには、音楽監督の三澤さんが復活祭のカンタータのことを逆説的な運命と書いてある。この運命の主語はキリストと思われるが、しかし復活という言葉は、生物が生まれ変わる春という意味にもとれる。この復活祭(イースター)は春であるが、仏教にも花祭りという祭りが春4月8日にある。またイスラム教もラマダンが春にある。長い冬を越して、やっと春になって、世界中で生きる喜びが感じられる。世界中がそのはずだ。