ページ

2024/11/07

キンボー指揮 N響オーチャード定期2024/2025 第130回

 時:2024113日(日・祝) 開演1530 ただしロビーコンサートが1450よりある。

曲目:

ホワイエで、G.ノックス:ヴィオラ四重奏 「スペインのフォリア」によるマラン・マレ変奏曲、

ウエーバー:(ベルリオーズ編) 舞踏への勧誘

ショパン:ポーランド民謡による大幻想曲

リスト:死の舞踏  ―休憩―

ビゼー:『カルメン』組曲(キンボー・イシイ版):トレアドール(闘牛士)、前奏曲、衛兵の交代、

    アラゴネーズ、ハバネラ、アルカラの竜騎兵、間奏曲、密輸入者の行進、闘牛士の歌、

    セキディーリヤ、ロマの踊り

アンコール曲はビゼーのアルルの女

指揮:キンボー・イシイ、ピアノ:福間洸太郎、

演奏:NHK交響楽団(コンサートマスター長原幸太、

場所:横浜みなとみらいホール

ロビーコンサートは、音楽はモーツアルトやベートーベンのようなクラシック音楽より古い時代の音楽のようだが、G.ノックスは現代の人のようだ。古い曲を編曲したようなかんじだが、音程を微妙にずらしていて、非常に興味深い曲だった。

今日の曲目のテーマは『Dance Dance!』で、すべてが踊るような流れの中での曲だった。大変親しみやすい曲だと感じた。またキンボーはでしゃばらず、謙虚で、独奏者やN響の演奏者に対して立てるようにふるまっていた。大変自然で好ましい姿勢だと感じた。いまやキンボーは多分偉大な指揮者になっていると思う。

また中野さんのiPadで写真を、キンボーさんと奥さんのまきさんと、中野さん、鶴見さんと一緒に楽屋ロビーでとってもらった。中野さんと鶴見さんは、キンボーのお母さんMienさんの鹿児島大学時代の友人で、この後、喫茶店によって、キンボーの小さい頃のことなどで、長話をしてしまった。わたしにとってはこの二人は、昨年亡くなったMienさんの置き土産だ。

建築音響の立場からは、この横浜みなとみらいホールは、天井が高く、きれいなのだが、2F席の先端では舞台は見やすいが、天井が高いために有効な直接音を補強する初期反射音が得られにくいような気がする。東京文化会館やサントリーホールのように中央がたれ下がってきていれば、初期反射音が得られるのだけれど、そのためには3F席の座席を2F席よりも、もう少しせり出させて、初期反射音が得られるようにしたらどうなんだろうか。このホールはサントリーホールの舞台の後ろの屏風折れのデザインもモチーフにしているし、ウイーンムジークフェラインのような美しい空間が出来ているのだけれど、その点が気になる。

              写真:みなとみらいホール、コンサートの始まる前に撮影



           写真:左から、まきさん、中野さん、キンボーさん、鶴見さん、私