10月11日(火)19:30 代官山「晴れたら空に豆まいて」というライブハウスでコンサートが行われた。Chirgilchinは女性1名、男性3名からなる4名のアンサンブルで、ソプラノからテノール、バスの声高を、バランスを取って歌うことができていて、ハーモニーがとてもきれいだった。また各自が2重に声を出すホーメイができて、それもよく聞き取ることができた。さらに各自が楽器を、とくに弦楽器を持ち替えながら演奏していた。これも珍しいことのように思う。またChirgilchinの出身はトゥバ共和国で顔の雰囲気は日本人とほぼ変わらないけれど、国籍はロシアで、現在戦争のために直接日本にくることができずなかなか苦労したようだ。またトゥバ共和国は、かつて遊牧民で、屋外で演奏するときはもちろん、建物はパオ(羊の毛でできたテント)のために、いずれも演奏空間は吸音性が高いもののため、あまり響きを必要とする音楽は好ましくないと思われる。「晴れたら空に豆まいて」というライブハウスは、ところどころグラスウール吸音材が貼られている。また満席のために、それも吸音性が増して、ちょうどトゥバの音楽にとっては好ましい空間のような気がした。
以下は入り口で頂いた説明用のパンフレットの写真。次の写真は公演の最後に撮影が許可されて撮ったものだ。舞台周辺の植物は今回の大道具として飾られたものか。ちょっとジャングルに見えてこの舞台には少し合わないように思った。またトゥバのホーメイは、モンゴルではホーミーと呼ばれているが、この声の出し方は地域によってそれぞれ少しずつ違いがあるようだ。
写真:Chirgilchinのチラシの中の写真