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2015/10/13

日本建築学会2015年度、秋の大会に参加しました

建築学会の秋の大会は9月4日から6日まで東海大学で開かれ、弊社は4日に2編発表させていただきました。

アントニオさんと私 東海大学のキャンパスにて


一つは「Helmholtz共鳴器を有する高性能乾式遮音二重床の開発 その4 共鳴器構成材の違いが及ぼす影響に関する追加実験」と題して、神奈川大学の廣瀬さんが発表しました。これらのユニット実験の結果から6畳大の二重床を作成し、現在、床衝撃音実験を行っております。この成果をもとにそろそろ実用化も目指していきたく思っております。

もう一つは「集合住宅の改修工事における静音工法の研究 UR音響実験棟における改修実作業の騒音振動伝搬実験」についてで、こちらは私(藪下)が発表を行いました。


以下に発表資料を示します。













発表後の質疑応答の際、質問を2ついただきました。

一つは音源の基準化の方法で、誰でもが比較して使えるようにしてほしいとのことでした。たしかに今回の実験では、工事業者が使う工具の商品名を、一般名称に統一だけでも苦労しており(メーカーによって名称が異なります)、今後の研究では、基準化についても意識していければと思います。

またもう一つは、中央の階で穿孔した音が、上階の方が大きく、下階の方が小さい理由はなぜかというものです。こちらも明確に答えることはできませんでしたが、穿孔機械の指向性ではなく建物の特性が大きいと思われます。下階は1階で、上階は3階です。正確にはわかりませんが、1階は地面に逃げて行けますが、3Fはそれ以上建物が無いために、そこでエネルギーが反射しているからだと思われます。

2015/10/09

バンドン会議場見学

8月22日から27日まで4回目のバンドンに行く。23日が日曜日のために、ホテルの近くにあるモスクとバンドン会議の会議場を見学した。1955年に開催された反帝国主義・反植民地主義・民族自決を掲げたバンドン会議が行われた場所である。このバンドン会議は残念ながら1回しか開催されなかったようである。

ちょうど今年はインドネシア独立70周年にもあたるようで、ポスターがたくさんあった。またアジア・アフリカ道路は歩行者天国になっていた。

アジア・アフリカ道路 歩行者天国

バンドン会議場

バンドン会議の会場は現在博物館になっており、無料で入ることができる。
会場の仕上げ材は薄いボードにペンキ仕上げである。天井は凹曲面でできていて、フラッターも聞こえる。しかしこれは人がたくさん入れば無くなる可能性もある。当時は独立したばかりの国が多いため、ものすごい熱気にあふれていたと想像ができる。

※本建物は公式パンフレットによると1921年に豪華なホールとして建てられたもののようだ。


会議場内部

会議場内部


ジャワ影絵芝居ワヤンをやっているとホテルで紹介された場所(Selasar Sunaryo)へ行ったが、いわゆる現代美術館で、ワヤンはやっていないようであった。
しかし写真(喫茶店)のようにゆったりとしていて、たくさんの人が来ていた。


竹楽器の音楽のAngklung Udjo以外、バンドンには劇場が見当たらない。

ただし、おいしいコーヒーを焙煎販売しているアロマコーヒー店前に、ギターを弾いている人がいて、彼の前にはガラス瓶が置いてあり、中にはたくさんのお札が入っているようであった。その周辺には何人かが彼の歌を聴いていて、しかも一緒に歌っている人が多い。また歩道を歩く人も、その歌を口ずさみながら通り過ぎて行く。彼を励ましているような感じにも見えた。芸能文化が生きていて、生活に根付いているように感じられた。