2010/11/29

球形ピアノ室-音響技術の挑戦

現在、浜松市にて「○と□計画」として、ピアノ室付きの専用住宅の建設が進行しています。○は球形のピアノ室を象徴し、□は住戸部分を表しています。球形のピアノ室とのことで、音響設計のご相談をいただきました。
今年7月から着工し、ようやく○の部分の型枠が外れ、内外とも球形の空間が現れ、11/25に音響測定を行いました。外部は、建築家大野さんのブログにあるように球形のピアノ室と長方形の住宅がバランスよく、かわいらしく、すでに町に溶け込んでいる感じです。横を通った高校生たちが、ガヤガヤと浜松にフジテレビが出現したと騒いでいました。

内部空間は、自分の話声が耳の周りで拡大して聞こえるブーミングや、壁の端で話した声が反対側の壁のところで鮮明に聞こえる「ささやきの回廊」現象などがはっきりと見られました。このままで音の博物館にしたいという声が出たくらいです。

この空間を、どうピアノ室にするかは音響技術の挑戦といってもよいくらいです。しかし試しに吹いてみたサックスの音は、豊かな残響のために気持ちよく感じます。音響設計のポイントは、この残響感を残して音響障害を取り除くことにあります。しかも大野さんのデザインを生かしながらの音響設計です。12月末には竣工予定です。

◯と□外観

音響測定の様子