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2022/10/27

Chirgilchinによる「トゥバのホーメイ~歌声の蜃気楼」のコンサート

1011日(火)1930 代官山「晴れたら空に豆まいて」というライブハウスでコンサートが行われた。Chirgilchinは女性1名、男性3名からなる4名のアンサンブルで、ソプラノからテノール、バスの声高を、バランスを取って歌うことができていて、ハーモニーがとてもきれいだった。また各自が2重に声を出すホーメイができて、それもよく聞き取ることができた。さらに各自が楽器を、とくに弦楽器を持ち替えながら演奏していた。これも珍しいことのように思う。またChirgilchinの出身はトゥバ共和国で顔の雰囲気は日本人とほぼ変わらないけれど、国籍はロシアで、現在戦争のために直接日本にくることができずなかなか苦労したようだ。またトゥバ共和国は、かつて遊牧民で、屋外で演奏するときはもちろん、建物はパオ(羊の毛でできたテント)のために、いずれも演奏空間は吸音性が高いもののため、あまり響きを必要とする音楽は好ましくないと思われる。「晴れたら空に豆まいて」というライブハウスは、ところどころグラスウール吸音材が貼られている。また満席のために、それも吸音性が増して、ちょうどトゥバの音楽にとっては好ましい空間のような気がした。

以下は入り口で頂いた説明用のパンフレットの写真。次の写真は公演の最後に撮影が許可されて撮ったものだ。舞台周辺の植物は今回の大道具として飾られたものか。ちょっとジャングルに見えてこの舞台には少し合わないように思った。またトゥバのホーメイは、モンゴルではホーミーと呼ばれているが、この声の出し方は地域によってそれぞれ少しずつ違いがあるようだ。

               写真:Chirgilchinのチラシの中の写真


               写真:コンサート最後の曲で許可を得て撮った写真

2022/10/26

日中友好50周年記念コンサート「融合の音」

 2022103日(月) 1900より日中友好50周年記念コンサート「融合の音」が豊洲シビックホールであった。50年前ということは1972年(昭和47年)で、ちょうど私が大学を卒業したころのことで、田中角栄と周恩来が握手したことを覚えている。あれから50年、日本と中国との関係は経済面ではスムーズだが、政治的には何かとぎすぎすした状態となっている。このような中で迎えた日中友好50周年記念コンサートである。

曲目は知っている曲もあるし、中国の古い曲もある。楽器は日本では三味線や尺八、中国では箏や二胡や馬頭琴で、ピアノもある。コンサートのメインテーマの「融合の音」は中国や日本やヨーロッパの楽器を同時に奏でて新しいアンサンブルを構成することを目指しているようだ。最近はバッハのヨハネ受難曲、ヴェルディのレクイエム、べートーンの交響曲9番、さらにショスタコ―ビッチの交響曲8番などどちらかというと対立または葛藤をテーマにした曲を聴くこと多く、現代の流れかもしれないとなんとなく思っていた。しかし今回のテーマ「融合の音」の方が今は大事と考えた方が、気持ちがいいし、そうあるべきだと思う。

豊洲シビックホールは、コンサートホールとしては珍しく、最初から壁の扉を開いて、外部が見えるようにしていた。このホールは超高層ビルの5階にあり、目の前は東京湾が見え、その中心にレインボーブリッジが点灯されて存在していた。たしか数か月前までは夜8時になると消灯していたような気がしていたが、今回は8時を過ぎても点灯していてよくみえた。

                             コンサート チラシ

                 コンサート目次

写真 幕間の風景 ホールからレインボーブリッジがよく見える。