工事の主な目的は施設のバリアーフリー化と、練習室の遮音性能の向上、およびホールの電車騒音対策です。その他意匠的には、長い間市民に親しまれた外観は残し内部空間を明るくまた利用しやすい空間に改修いたしました。全体計画はパシフィックコンサルタンツ株式会社が担当し、YABでは、そのうち劇場の使われ方の検討と改善、各練習室の防音対策を担当しました。
防音対策は浮き構造による方法として、地下のリハーサル室、1Fの音楽室、視聴覚室、3Fの第3多目的室、第4・5多目的室の防音対策工事を行い、各室間に十分な遮音対策をして同時使用を可能としました。また大ホールは舞台側に八高線が隣接しており、鉄道走行騒音の影響を受けていたため、舞台側の線路に面する壁を防振支持した壁を付加しました。
すぐ脇に線路があります(測定時の様子)。
視聴覚室の騒音測定(窓の向こうが線路です)。