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2030/01/01

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20220831 ワイエービー建築音響設計は8月末をもってクローズ致しました

2025/06/18

ジャワの影絵芝居ワヤンとガムランの公演 アマルト国の祭典 マハーバーラタより

日時:2025615日(日)1400開演、終演は1730ごろ

  ただし14日(土)の1730にも公演があった。

場所:日暮里サニーホール

出演:ダラン(人形遣い)ローフィット・イブラヒム

    演奏:ガムラングループ・ランバサリ、解説:森重行敏      

この公演はランバサリに参加している大田さんからの紹介で行くことが出来た。私の隣の席には大田さんの娘さんとその友達も参加していた。今回は全てを通して、影絵芝居のワヤンが物語を話し、ガムランが歌を伴って演奏する形だ。ジャワではこのような物語を夜どうしで、広場でワヤンとガムランを公演するようだ。

影絵芝居ワヤンの物語は、どうもインドのマハーバーラタから影響を受けてできた物語のようだ。ある国の国王は征服欲が強く、暴君で、他の国の国王100名をとらえて来いと家来にいう。何名かとらえられたのち、ある時アマルト国やそのほかの国の人々が、この暴君に立ち向かう。まず暴君に危険を知らせる、暴君の父の皮から作った太鼓を弓でいる。暴君は倒れても倒れても立ち上がることができるが、暴君にある秘密、赤と青の体が合体してできているのをあかされ、それを引き裂くことによって倒すことが出来た。暴君が滅び、そのことでアマル国のお祭りが出来たという物語だ。この物語を多分金属製の美しい模様の入った板で影絵を作り、物語の合間には家のような形のグヌンガンが通っていく。さらに三名の歌手や、ガムランの音楽が盛り立てる。日本で言えば少し似ているのは人形浄瑠璃の世界かもしれない。赤と青で出来ている体を二つに割いて殺すなどは人形だからできることで、このことは人形浄瑠璃と似ている。また青と赤の二つの体で出来ているのは、雅楽が赤い服のグループと青い服を着ているグループが現れてくることも少し似ている。雅楽の場合には赤は中国、青は朝鮮から渡ってきた文化を表しているようだ。しかしこの場合には、お互いが協調しあったいるように感じる。インドネシアは、何百もの島で出来ているので、一つにまとまるときに、このような話が出来たのかもしれない。

人形遣いは一人で行うが、バックを支えるガムランは、歌手が三名と多くの演奏者で支えている。一番大きな音を出しているのは、青銅製の鉄琴のような楽器で、図(ダルマ・ブダヤのホームページ)のように何種類かあるようだ。木槌のようなものでたんたんとたたく場合とどしゃぶりのように激しくたたく場合がある。さらになり続けないように、手の指で振動を抑えながらたたいている。また隣の楽器と唸りを生じている。多少音律をずらしているようだ。次に青銅製のお椀の蓋のような楽器も木槌のようなもので叩かれる。これもたくさんのお椀の楽器が並んであるので、音階からできているはずだ。しかもいくつかの種類が大きさによって違っていて高音部・低音部などありそうだ。大田さんは木琴を木槌で叩く。これは柔らかないい音がする。銅鑼もある。いくつもの大きさの違う銅鑼が並んで、これは唸りを伴ってなっている。またたくさんの楽器のテンポなどを変えるのは太鼓の合図で変えているようだ。ガムランは単独でも成り立つ音楽かもしれないが、このように影絵のワヤンと合わさって、物語が出来ているように思える。ちょうど人形浄瑠璃や雅楽や京劇やオペラのような感じである。もう少し小規模に考えると神楽もそれにあたるかもしれない。しかもワヤンの演奏者は日本語で話をしてくれていたのでわかりやすかった。しかも雑談も含めて話をしていた。オペラの場合には例えばイタリア語で歌うが、字幕で内容を補強しているが、このように即興で言葉が出てくる場合には、字幕ではそのような対応が出来ない。かなり楽しめた。横浜ボートシアターの演劇もこのガムラン音楽を取り入れている。気持ちがわかるような気がした。

ダイアグラム

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ダルマ・ブダヤのホームページより引用