日時:2026年5月16日(土)15時開演
場所:TOPPANホール408席(車イス席3席設置時通常席403席)、満席。観客席の勾配は適度にあり、舞台がよく見える状態だった
建築設計:株式会社 岡田新一設計事務所/音響担当:株式会社 永田音響設計
アンコール曲:ベートーヴェン 7つのバガテル第3番、シューマン子供の情景よりトロイメライ
使用ピアノ:ベーゼンドルファー280VC Pyramid Mahogany
チラシによれば、ベートーヴェンが生きていた当時は、ヴァルターなどウイーン式アクションのフォルテピアノ、、現代の7オクターブ以上ある音域よりずっと狭い5オクターブほどの楽器で、鍵盤は軽く、キーディップ(鍵が沈む深さ)も現代のピアノの1センチに対して、半分ぐらいでしたとあります。このヴァルターピアノで弾くと驚くほど楽にスピードを出せる箇所がたくさんあると。久元さんは今回のコンサートで、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲演奏会に挑むことにしたと。ちょうど今回で「五合目」まで来たようです。「この試みでベートーヴェンの魅力を再認識する機会をいただけることを喜びに一つです。」
クラシック音楽の最高峰の一つがベートーヴェンで、クラシック音楽を切り開いた人です。たしかに魅力があります。4番目に引いた曲はテンペストといわれています。これはベートーヴェンがシェイクスピアの小説のテンペストをよく読めば理解できると言われたことからついた名前だそうです。ドラマティックな展開が曲にもよく表現されていると言うことだと思います。多分作曲をするにあっても具体的な情景をイメージすることはあるのでしょうね。2番目の曲「田園」もそうかもしれません。話は飛びますが、先日の和太鼓のコンサートの時の「海鳴り」も海の情景がよく浮かびました。
そこで久元さんにメールを差し上げました。「ピアノの調律はベートーヴェンの時代のものですか、それとも企業秘密ですか」と。ご返事は、「ピアノの調律は、平均律です。現代の楽器で次々に調性が変わると、古典調律ではうまく響かない場所がでてきてしまいますので。美しい響き、と仰っていただき調律師さんにお伝えします。喜ぶと思います。」
たしかに美しい響きだった。ただピアノもよかったとは思うけど久元さんの技術も素晴らしかったと思う。
写真:開演前のホールの状態