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2030/01/01

News

20220831 ワイエービー建築音響設計は8月末をもってクローズ致しました

2026/03/03

ODE to JOY 永遠の愛について テノール:吉田志門、ピアノ:錠(いかり)大知

 日時:202631日(日)1400開演

場所:霞町音楽堂:広尾駅から徒歩8分 観客席100名程度

演奏:ピアノ碇大地、テノール 吉田志門

タイトル:ODEJOY “喜びに捧ぐオード”

このコンサートは、ミエンさん(指揮者キンボー石井のお母さん)の友人の中野さんから紹介されていった。

曲目は、前半は、ブラームスの歌曲で、主に連作歌曲集《美しきマゲローネのロマンス》、歌詞はドイツ語で歌ったが、本人が日本語に訳して朗読した。

後半は日本語の歌で、作詞はやなせたかし谷川俊太郎などで、作曲は木下牧子。このコンサートはこの日本の歌曲のCDを発売して開かれたようで、その作曲者として、本人が出て紹介されていた。

この日本語の歌は、プログラムにあるが、『日本語の歌を歌うでは「どの言葉にアクセントがかかってはならないか」というアプローチが非常に重要です。』日本語の歌は引き算の美学と書かれていた。ブラームスの歌曲の場合には、ドイツ語を日本語に本人が訳した後、ドイツ語で歌っていた。おかげで何と言っているのかはよく分かった。最近オペラはイタリア語やドイツ語やチェコ語など作曲されたときの言語で歌い、字幕で日本語を書いていることが多いのは、日本語に翻訳して歌うとアクセントがなかなか歌と合わず、原語で歌うようになったのはこのことだと思われる。1960年代、小泉文夫や芥川也寸志が、日本の曲はヨーロッパと異なることで、苦労したことだ。

 ブラームスの歌曲、主に連作歌曲集《美しきマゲローネのロマンス》では昔々というおとぎ話に出てくるような美しい話で、1516世紀にドイツで広まった民話を L.ティークが小説を書き、これを下敷きにして、ブラームスが曲にしたようだ。日本では室町時代、能狂言の始まった時代かもしれない。狂言にありそうな話かかもしれない。ひょっとして『あんたがったどこさ』の童謡が、もし映画監督、武智鉄二の言うようにフランシスコ・ザビエルの頃のスペインの水夫が持ってきたとすると15世紀頃かもしれない。後半の木下牧子の歌曲では、日本語で歌われると即その意味が伝わってくることが、良いことか悪いことか、多分いいことだと思われるが、『犬が自分のしっぽを見てうたう歌』など、犬が自分のしっぽを見てくるくる回るしぐさなど、確かに漫画を見ているような具体的な感じがわかり、谷川俊太郎の『しぬまえにおじいさんがいったこと』は、途中、『錆びたかなづちを残してくれて』などと、いいながら最後の言葉は、私が最初に愛した人、さらに最期まで愛した人とあの世で再び巡り合えると結ぶ。いい曲だった。日本語の歌もよかった。

私の席の隣の隣はオルガン奏者で、バッハコレギウムジャパンの鈴木雅明さん、多分となりはその奥さんと思われる人が座った。プログラムには、テノールの吉田さんは2022年にバッハコレギウムジャパンにソリストとしてデヴューとあった。中通路を隔てた反対側には、後半の歌の作曲者の木下牧子さんが座っていた。

 劇場は、霞町音楽堂で、広尾から六本木通りに近くまで歩き、うろうろしていたら中野さんにあった。教えてもらい少し脇道に入る必要があった。さらに階段で地下に降りる必要があった。室内のデザインは、雰囲気は木目調の壁やシャンデリアがさがり、古風な雰囲気を醸し出しているが、壁の上部は2.5m程度で、そこから三角に傾斜がついているが、頂部はせいぜい3m、舞台は約50cm立ち上がっているので、楽屋に通じる入り口は当然低い。ホールは間口約7mの奥行1012m程度で、観客は横10隻、100名程度、部屋いっぱいの観客のために、ほとんどを人が吸音してしまい、響きがほとんどない。歌にはこの倍ぐらいの高さが無いと響きが得られない。CDの録音は、ベルリンの教会で行ったようだ。どんな教会だろうか。バッハのライプチッヒの教会のように天井が高いのは当然残響時間が長い。録音にはもう少し残響時間が短い方がよさそうだが、先日ウクライナ支援コンサートの時には田園江田教会が会場だった。天井は岩綿吸音板であったが、天井の高さは56mあり、広さもこのスぺ-スより大きい。こんな感じの大きさがある方がよい。以下のブログに写真もある。

http://yab-onkyo.blogspot.com/2026/02/blog-post.html

 今回のコンサートは前半ブラームスの歌曲で、ドイツ語のきれいな曲だが、それを日本語の翻訳を吉田さん自ら行い、朗読してわかりやすくした。後半は木下牧子作曲の日本の歌曲で、これは日本語のアクセントを注意深く作曲したようで、挑戦的な意図を感じた。

 

               写真:霞町音楽堂の内観、コンサート終了後に撮影



 


2026/02/25

ウクライナ孤児支援チャリティコンサート

 日時:2026223(月祝) 200より300まで

場所:田園江田教会、在席人数200名ほど

主催:日本ウクライナ芸術協会

出演:ヴァイオリン澤田智恵、ピアノ平井敬子、ジャズピアノ溝口直人(牧師)、ウクライナ日本芸術合唱団(10名ほど)

曲名はまず4つの季節の曲を、春はヴィヴァルディの春、つぎに夏のマンシーニの愛のテーマ(ひまわり)、映画の舞台となったウクライナで、しみじみとしたいい曲だった。さらに冬のバッハのシャコンヌは、素晴らしいい演奏だった。澤田さんはしばらくの間に、相当堂々とした感じになっていた。これも涙が出そうだった。秋は神父さんの溝口さんのジャズの枯葉、これも頑張った。

朗読:ナタリアの詩「最も素晴らしい贈り物」、車間由美子さんが日本語に訳していた。

合唱 ルイセンコ「ウクライナへの祈り」

最期はブルッフ ヴァイオリン協奏曲第一番より第三楽章 これも素晴らしかった

しばらくアンコールの拍手が鳴りやまなかった。

 朗読も合唱もウクライナの戦地から避難してきた人たちだったので、切実感が漂ってきていた。帰りに入口で皆さんは並んで、寄付を集めていたので、頑張ってくださいと伝えた。

 この教会の天井は、岩綿吸音板で仕上がっているので、説教の時には声の明瞭性が得られるが、音楽、特にヴァイオリンの音楽にはもう少し音の反射性が好ましい。ただ演奏は素晴らしかった。

 ウクライナ孤児支援コンサートが202524日にも同じ場所であった。そのブログも以下に示す。ウクライナーロシアの戦争は4年も続いている。北朝鮮もロシア側に参戦しているようだ。アメリカのトランプ大統領もロシア側に味方するような発言が多い。いつ終わるのか気になるところだ。ただ澤田さんのこのような活動がそのうちきっと実を結ぶに違いない。

http://yab-onkyo.blogspot.com/2025/02/blog-post_26.html




                                   写真:コンサートが終わって、観客が退席後に撮影


                                    写真:天井は岩綿吸音板で仕上がっている


2026/02/24

Jazz me Dance スイング時代のエンターテイメント THE STOMPERSの演奏・ダンスを見て聴いて踊って

 日時:2026222日(日)230分開園、430分ごろ終演

場所:都築公会堂 多分300席ぐらいだが、客席前部の平坦な部分の半分をダンスの踊り場としている・

出演は The Stompersで、主のサックスは中村誠一、歌手は紗理、メインのダンスはすけさん、ぐっさん、ダンス:Tokyo Lindy Hop Academy

Jazz Me Dance とはジャズは私を踊らさせたくなるようにわくわくさせるような意味だと思うが、このプログラムでは8番目のミニダンスレッスンで、多分すけさんの指導で、観客が椅子から立ち上がって、チャールストンの基礎を、生バンドをバックに踊るという体験をさせられた。私は脳梗塞の後、まともに歩くことは難しく、ダンスなんてとんでもないと思いながらも、手を椅子につかんでステップを踏んでみた。たしかにJazz Me Danceのごとく踊りたくなるようなリズムだ。このチャールトンが生まれたは1920~30年、ニューヨークに超高層ビルが建ち始めた時と重なっている。少しワクワクしている感じ。しかしこのわくわくした感じは歴史的には長くは続いていかない。第二次世界大戦が待ち受けているからだが、今のこの時代のことも、心していないといけない。ウクライナ―ロシア、パレスチナ―イスラエル、アメリカ―ベネズエラ、イランの内紛、世界中で戦争状態がある。今後の展開が気になる。ただこのような観客を巻き込んで、上演する方法は舞台と観客を一体化させるいい方法に思われる。ダンスフロアもプロだけでなく、次第に観客も参加するようになっていた。

 都築公会堂はリニューアルオープンしたばかりだそうだ。舞台は幕設備で演奏していた。これが多分可動音響反射板装置だと音が響き過ぎるように思う。ちょうどいい感じだった。







                                    写真:幕間に撮影、左下の空間はダンスフロア





2026/02/21

市民がつくる山下埠頭の未来・提案発表の集いにONLINEで参加した

 日時:20262207時~8時半

場素:横浜市県境福祉総合センター、ただし私はONLINEで参加。

主催:「市民がつくる山下ふ頭未来検討会」 実行委員会 代表中村寛三

 中村さんから、三つの基本理念として、市民の共有地(コモンズ)、多文化共生社会+生態共生空間、市民参加などが挙げられた。横浜市に対し、山下埠頭の計画に市民も参加させろという要望をしている。

市民の各グループから5種類の提案があった。いずれも緑と海辺を提案している。山を作って木をはやし、山の中には施設が入る。海はクジラやイルカや魚が泳ぎ、人が海水浴をする。図書館を中央につくる。路面電車LRTの人を運ぶ手段を作る。いずれも公園を軸にした提案になっている。

専門家からは角野氏、菅氏、大方氏、幸田氏、また北山氏から連帯のあいさつがあった。角野氏は海の水を分析するとかなりきれいになってきている。クジラやイルカも来ているようだ。市民の各案もかなり似たような提案になっている。北山氏は、市の山下埠頭再開発検討委員の経験から、横浜市はこの3月までに計画の方向性をたて、4月からその実行に移す計画で、この土地の利益誘導型を業者の計画を取り込んで、計画の中心にして、市民の参画については相当厳しく考える必要があると言っていた。

ところで2024年春に市民側から発表された「山下ふ頭に〇〇があったらイイナ」 というプロジェクトはどうなってしまったのだろう。その中には船劇場も検討の中に入っていたのだが、今回の計画の中にははいっていなかった。ただし船劇場も事務所ビルが立ち並ぶ事業地やテーマパークのような計画の中には、相応しくないし、やはり今回の市民があげた計画のような公園の中に存在することが好ましいと感じる。船劇場は現代の艀の芝居小屋だから、市民みんなが立ち寄れる場所がふさわしい。





2026/02/09

艀が舞台のアニメーションを艀で見る 『Blue Eyes in HARBOR TALE』

 日時:202627日(土)630745 曇り時々雪

場所:横濱船劇場、満席

主催者:伊藤有壱氏 (本アニメーションの作成者で、現東京芸術大学映像研究家専攻授、五大路子(女優)、客席には写真家の森日出夫さんがいらした。その他にも名前の知られた人がいた。その他技術的なことを横浜ボートシアターの3名が手伝っていた。

アニメーション:上映は、1作目はハーバーテイル、2作目はブルーアイズ in ハーバーテイルで、いずれも横浜を舞台にしたアニメーションである。とくに2作目のブルーアイズ in ハーバーテイルは、五大路子演じる艀に住む老婆が大事にしている青い目の人形の話だ。

主人公は、レンガ造の建物の角から逃げ出したレンガで、自ら歩いたり、カモメがその煉瓦をもって飛び回ったりして、ある時木造の艀にたどり着く。そこに白髪の老婆が、青い目の人形と遊ぶ姿がある。ほのぼのした内容だ。しかも横浜の様々な見どころ、いいところを場面にしていた。しかも作者の伊藤さんが、艀のテーマの映画を艀の中で上映できたと言っていた。

また最後に伊藤さん、五大さんとのトークショウで、五大さんが横浜はいいところだと言っていた。何となくすべてが身近に感じられるところかもしれない。それを現代の艀の芝居小屋で、上映できたことも素晴らしいことだと思う。当日は時折雪が舞うひどく寒い日であったが、海の上の船劇場は満席だった。次第に船劇場が多くの人に知れ渡ってきたように感じた。

 

                 写真:上映が始まる前の船劇場の状態




2026/01/28

歌劇 ルサルカ を観劇して

 日時:2026125日(日) 16時~19時、※24日(土)にも別のメンバーで、歌劇ルサルカがあった。

場所:豊洲シビックセンターホール 300席収容、このホールは高層ビルの5階にあり、2面は大きな窓となっていて、壁の中の仕切りをあけると、1面にはレインボーブリッジが見える景色の良いところだ。今回の公演時は舞台は幕設備で覆われていて、オペラに備えていて、また壁内部に遮蔽板があり、外部は見えない状態になっている。また内側の側壁は、ガラス面も板の面も屏風折れになっている。天井も仕上げの部分は可動の板のような気がする。多分調節ができる。舞台の高さは50cm程度であるが、観客席はかなりの勾配があって舞台がよく見える。今までの劇場とは違いさまざまな、大胆な工夫があり、デザイン的にも力強い。

          写真:豊洲シビックセンターホールのホームページより

            写真:新建築のデータからホールの断面を見たところ

公演内容:歌劇ルサルカは3幕あり、幕間入れて約1時間となっている。あらすじは、水の妖精ルサルカが、狩に来た王子に恋をして、魔女に人間にしてもらう。ただしその条件として、声を失い、もし別れた時にはその王子と水の底に沈むという呪いをかけられる。その条件を飲んで、ある時、王子が湖に来て、ルサルカを見つけ、城に連れて帰り、結婚の宴が計画された。しかしルサルカは話ができず触ると冷たいということから、次第に遠ざけられ、隣の国の王女に心を引かれ始める。結局ルサルカは身を引き、湖に帰ってしまう。しかしルサルカへの思いを断ち切れず、湖に来てルサルカと会い、接吻によって湖の底に沈んでしまう、という悲しい恋の物語である。声を失っても表現の仕方はある、こんな結末は変だ、こんなはずはないと感じたが、もう少し引いて考えると、美しい豊かな大自然と愚かな人間との関係と考えるとなるほどと思えるようになってきた。この最後のシーンの後、年老いた水の精ワッサーマンが、ルサルカを抱きかかえて、連れて帰るところがある。これがなかなか私には理解ができず、最期まで王子と一緒にさせておけばいいのにと思ったのだが、この最後のシーンで、元の水の精に戻ったのだろう。これが豊かな大自然というものだと言うことだろう。さらにルサルカが、結婚をあきらめ、湖に戻って、魔女にあって、水の精に戻りたいとうと、王子をこの短剣で刺し、その血があれば、水の精に戻してあげると。ルサルカは王子への思いを捨てきれず、その短剣を捨ててしまう。結局人間への思いがあり、愚かな人間にも共感している。切ない恋の物語と読める。美しい豊かな自然と愚かな、しかし愛しい人間がテーマとなっているので、少し影響を受けているのはダーウインの進化論かもしれない。ダーウインが進化論を唱えたのは1850年、ドヴォルザークは18411904の人だが、歌劇ルサルカの作曲は1900年、初演は1901年、ダーウインの種の起源の後になり、影響を受けている可能性がある。

またこの大自然をテーマにしているのは、現在の世の中で、地球温暖化が影響し、愚かな人間の活動が地球環境に大きく影響を与えていることがわかり、対応が求められている状態である。この歌劇ルサルカもその観点からも注目されてくるのはよく理解できる。

歌劇ルサルカはチェコ語で、日本では上演回数が少ないようだ。歌手たちはチェコ語で歌い、日本語の翻訳が後壁に映写される。歌手たちの声は、素晴らしい声だった。ルサルカを演じている根津さん、魔女を演じている末広さん、王子を演じている濱田さん、外国の王女を演じている鳥居さん、ワッサーマンを演じている追分さん、それぞれ力強く、素晴らしかった。ドヴォルザークはチェコで生まれたようだが、作詞家はどなただろう。結局チェコ語で書かれたようだが、歌手たちはチェコ語を苦労して覚えたようだ。ただこのテーマは大自然なので、今後大きく影響すると思う。

 オーケストラは1520名で、舞台の上で、舞台上手側の3分の1程度のところに、壁に囲まれて存在している。オペラとしては珍しい形だ。オペラの場合には多くの場合には、演奏者はオーケストラピットの中にいて俳優と分離されている。せっかく舞台の上にいるのだから、もう少し俳優と一体化する位置もあったかもしれないが、このような試みはいいことだと思う。



           写真:オペラが始まる前に撮影した。劇場周囲が撮影できなかった。