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2024/10/15

日本ウクライナ国際芸術祭2024 日宇ア-ティスト達の饗宴vol.5

 日時:20241014日(月祝) 14時より1630

場所:藤原洋記念ホール(日吉 慶応義塾大学)

主催:日本ウクライナ芸術協会

出演:ピアノ:デニス・ヤヴォールスキー、ヴァイオリン:澤田智恵・芸術監督、朗読:武松洋子、

アルトサキソフォン:五十嵐健太、バレエ:ワディム・ソロマハ、同:依藤由紀、シチェドリク合唱団、男声合唱団「羅漢」、ウクライナ日本芸術合唱団(ウクライナから避難してきている横浜在住の女性たちからなる)

曲目:1.アメイジング・グレイス、ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲 ピアノリダクション版(1948)伊福部昭作曲、バラード第2番 リスト、4.ポーギーとベスのテーマによる幻想曲 ガーシュウイン、休憩、5.サクスフォン、-オレナさんの青空スピーチ-、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏 ペーターソン作曲、6.赤とんぼ、7.バレエ パドドウ 月の光、ドッビュシー、-オレナさんの青空スピーチ-8.バレエ パドドウ メロディ M.スコリク、9. 詩「珊瑚のネックレス」作詞 ナタリア・パラモノーヴァ、10.マリーゴールド、11.ヘイ、ハヤブサよ!

いままでこのコンサートは3回ほど行っている。過去の2回は次のものである。

ウクライナへの祈り 日宇ア-ティスト達の饗宴since2018のコンサート

(ブログ http://yab-onkyo.blogspot.com/2024/06/since-2018.html

2024611() 1900 青葉台のフィリアホールで、

ウクライナへの祈り 日宇ア-ティスト達の饗宴vol.3のコンサート は2023101日で、今回と同じ藤原洋記念ホール(ブログ:http://yab-onkyo.blogspot.com/2023/10/vol3.html) 

前前回の藤原洋記念ホールから、ほぼ1年経てしまったが、ロシアとの戦争はまだ終わっていない。ウクライナから避難をしてきた女性たちで、横浜に住んでいる人たちが結成したウクライナ日本芸術合唱団は、総勢20名近くになる。この人たちの唄が、会場を盛り上げていた。またバレエも素敵で、素晴らしく感じた。最後の曲は出演者全員総勢40名ほどが、11番のヘイ・ハヤブサよ!をうたって、会場の皆が手をたたいて拍子をとった。さらにアンコールでも同じ曲を歌って、会場の皆さんは手を挙げて横に振って盛り上がった。私の通路隔てた横には、ウクライナの駐日大使夫妻が、その横には日本のウクライナ駐在大使夫妻がいた。私の隣の席には、澤田さんのお父さんとジムでの知り合いがいて、親しくお話が出来た。澤田さんのお父さんからの紹介でこのコンサートに来たとのこと。どうも会場は知り合いが多そうで、和気あいあいの盛り上がりだ。芸術監督・ヴァイオリニストの澤田さんの力だ。ロシアとウクライナの戦争がきっかけで、このようなコンサートが開けていると感じるが、この戦争が早く終わって平和な世界が来るとことを望むが、一方で、このような和気あいあいのコンサートは続けられるといいと思う。これも澤田さんに期待するところだ。

※バレエの時には軽々と踊ったりしていたが、着地の時の音が少し大きい。多分床が薄いのかもしれない。その他音響的には素晴らしいホールと感じた。

※音楽はマイク無し、拡声なしであったが、朗読はマイクを用いていた。先日書いた横浜ボートシアターの講演で、講演はマイクを使用して、その中の朗読はマイク無しの肉声で話をしていたが、このことによって現実感が出来ていた。ただ声は生の声なので、大きな声を自然な形で出していたので、少し技術が必要と感じたが、そんなことは可能だろうか!その時に書いたブログ。

http://yab-onkyo.blogspot.com/2024/10/blog-post.html



          写真:コンサートが終わった後で、ある一団が記念撮影していた。

2024/10/07

横浜船劇場主催 艀の劇場で聞く「艀」の文化・歴史の話 シリーズ テーマ 艀で暮らし働く人々~子供たちが残した港の記憶~

 日時2024106日(日)14時 横浜人形の家集合、街を歩きながら、船劇場へ

場所:船劇場 満席であった。

講師:河北直治氏(横濱界隈研究家)、松本和樹氏(横浜都市発展記念館調査研究員)、

朗読:横浜ボート―シアターの奥本聡、松本利洋、岡谷幸子、桐山日登美、増田美穂、

演出・司会:吉岡紗矢、主催:横浜ボートシアター

講師の松本和樹さんの話は、戦後 艀は荷物を運ぶだけでなく、艀の中で生活をしている人々がいて、その子供たちは、毎日学校に通うことはできず、水上学校というものがあった。そこには寄宿舎があって、毎週土曜日になると艀の家に帰れるようで、その生活が子供たちの学校の作文に残っていた。艀は、東京や横浜や千葉などに、荷物を運ぶことをしていて、土曜日にはたまたま艀が横浜にいるような場合には、東京の学校で電車賃をだしてくれたようだ。そのような話を劇団の人が生徒の作文を朗読してくれる。話の半分の時間は朗読だった。講師はマイクを通して拡声しているが、朗読は生の声だ。私は音響技術者だったので、今回の講演で、一番感じたことは、マイクを通して拡声された音を聞く場合と、朗読を生で聞く場合と感じ方が大きく違うということだ。マイクを通して聴く音は客観的に聞こえるが、生の声はそこに生徒がいて朗読しているような感じになる。劇団の人が朗読したので、余計に現実感が出てきたのかもしれない。しかも奥本さんと松本さんの声は、はっきりして大きい声で訓練されていた声だ。また船劇場は側方の壁が矢板のように凸凹波打っていて、側方反射音を強く拡散しながら反射するようになっていて、響きをある程度もたらすとともに、声・音像を明瞭にする働きがある。艀の素晴らしいところだ。今日の話は艀の約50年前の具体的な生活を示したものだが、今後50年後には船劇場が公海のところに実現して、この艀の使われ方を描いた物語ができるような気がした。艀は横浜市の発展の重要な要素だ。これらの気持ちが横浜市に通じるといいと思っている。