三渓園は、外苑と内苑と旧矢箆原家住宅(合掌造り)とこの鶴翔閣(かくしょうかく)からなる。ほとんどの建物は重要文化財であるが、この鶴翔閣は横浜市指定有形文化財である。外苑は明治39年に一般に向けて開放されてたエリア、内苑は原家が私庭として使用していたエリアである。有名な臨春閣はこの内苑にある。今回展示会が行われる鶴翔閣は明治35年(1902)に原家の住まいとして建てたとのことだが、現在、様々な利用に対応可能な貸出施設となっている。
この展示会は10月24日(木)から26日(土)の3日日となっていて、私が見学したのは10月24日(木)である。初日で、また平日であったのに、お客さんはたくさんいらしていた。写真:外が見える廊下の部分には、外はガラス戸が入っているが、平安時代の源氏物語の世界は、このガラス戸がない状態が普通だったように思う。月や外の庭園はよく見えるが、冬は雪もよく見えるし、寒いだろうと思う。十二単が必要だ。たくさん着ないと冬は寒いに違いない。しかし明治時代になってガラス戸が入って、冬でもかなり寒さは防げると思う。このようにすれば庭も冬でも楽しめると思う。
ところで、中央にある大池には、コイや鴨、さらにアオサギもいた。写真を撮ろうとしたら、飛んで行ってしまったが、これは多分、遠くで人がコイに餌をあげたのをついでにわけてもらおうという魂胆だ。生きているアオサギだ。アオサギの像のある目白庭園と大違いだ。
写真:鶴翔閣
写真:建物入り口脇に置いてあった絨毯の一部
写真:外をみれる廊下が広い、当時はここで楽しんでいたものと感じる。ガラス戸が現在はあるが、平安時代は、そのまま外部だったのかもしれない。空間は広く、和風のため、静だ。
写真:畳の上に敷物が敷かれている。この部屋も外がよく見える場所だ。