2021年の夏、倉敷にある宮地録音スタジオが竣工し、音響測定にいっていらい、音沙汰はなかったが、最近YOUTUBEで、宮地さんの録音スタジオでの演奏風景が見られるようになった。Ryo Miyachi-YouTube で宮地さんの演奏風景を見ると、倉敷にある録音スタジオで演奏されたものはYouTubeの中のSo far way / Ryo Miyachi - Takuma Asada、Minas / Ryo Miyachi - Takuma Asadaというものと、acustica-Ryo Miyachi x Yosuke Onuma x Kan、The Elements / Ryo Miyachi "acustica" feat. Yosuke Onuma & Kanの4つがあった(今のところ)。いずれも音質は大変クリアだ。いずれの曲もたんたんとしていて、物静かな感じで、何か自然を感じる響きのある曲だ。宮地録音スタジオの施主は宮地 遼 氏、建築設計は井上商環境設計株式会社、施工は株式会社 藤木工務店、宮地さんはベースギター演奏者である。
写真:So far way / Ryo Miyachi - Takuma Asada
写真:Minas / Ryo Miyachi - Takuma Asada(左:宮地さん)
写真:acustica-Ryo Miyachi x
Yosuke Onuma x Kan (左:宮地さん)
写真:The Elements / Ryo Miyachi
"acustica" feat. Yosuke Onuma & Kan
宮地さんは、板橋のRebornWoodスタジオ(トライビートスタジオ)でJAZZを演奏しYouTubeにアップしていて、そのスタジオを気にいってくれて、わたしを紹介してくれたようだ。2020年のことだ。
この建物がほぼ竣工して、音響測定をしたのは、2021 年7 月6 日(火)である。設計では、スタジオは可動間仕切りで仕切られるのようになっていて、簡易的にスタジオAとスタジオB と名付けた。上記YouTubeではいずれもスタジオBの場所でとられている。スタジオAは主にピアノを対象としたゾーンで、多少反射性(吸音率0.24/500Hz)で、スタジオBは、主にドラムを対象としたゾーンで、多少吸音性(吸音率0.30/500Hz)である。可動間仕切りを用いない場合の残響時間および閉じた場合のそれぞれの残響時間を示す。またそれから吸音率を求め、グラフに示している。またコントロールルームは更に演奏場所として用いることもできる。吸音率の変化は、内装の不燃木材の板幅とスリットの間隔で変化させている。
残響時間の測定方法はISO3382-1に示されているインパルス積分法による残響時間測定による。残響時間の音源は、TSP信号(スイープパルス)をアンプで増幅し、無指向性12面体スピーカ(TOA AN-SP1212)および箱型スピーカ(低音用30cmウーハーFOSTEX FW305))から放射した。音響測定用ソフトはDSSF3を用いた。測定時の写真も併せて示した。
また2025年10月12日(日)に新百合丘トウエンティワンホールで、宮地さんのグループacoustica がコンサートをやる予定だそうだ。
写真:スタジオB方向を見た。当時コロナが流行り始めていて、マスクをしている。
写真:スタジオA方向を見た。左側に可動間仕切りが見える。
写真:コントロールルーム 録音機材はまだ搬入されていない。
写真:残響時間測定システム