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2009/06/22

神奈川大学吹奏楽部サマーコンサート、管弦楽団の第55回定期演奏会を聴く

6月12日(金)横浜みなとみらいホールで神奈川大学吹奏楽部のサマーコンサートを聴きました。この吹奏楽部は、全日本吹奏楽コンクール大学の部で、ほぼ毎回上位に位置しており、金賞も数多く受賞しています。
曲目は、福島弘和『祝典序曲「未来への翼」』、中橋愛生『閾下の櫻樹 吹奏楽のための』、グスタフ・ホルスト『吹奏楽のための第一組曲』、チャイコフスキー『歌劇「雪姫」より道化師の踊り』です。
祝典序曲は、明るく華やかに始まる力強いいい曲でした。閾下の櫻樹は、最初重苦しい出だしから始まり、華やかな櫻の印象に変わっていく日本人の深層にある櫻を表現したものだそうで、これもいい曲でした。
後半は、開港150周年を迎える横浜市歌から始まり、2009年度全日本吹奏楽コンクール課題曲 藤代敏弘 Ⅳ.『マーチ「青空と太陽」』、諏訪雅彦Ⅰ.『16世紀のシャンソンによる変奏曲』、平田智暁Ⅲ『ネストリアン・モニュメント』、江原大介Ⅴ.『躍動する魂~吹奏楽のための』、島田尚美Ⅱ.『コミカル★パレード』、最後の曲は、アルフレッド・リードの『エル・カミーノ・レアル』。
結構難しい曲もあり、またどの曲も新鮮ないい曲です。最後の曲は「皇帝の道」という意味で、スペインがメキシコからカリフォルニアへ侵攻していた時の名残の道で、その名前が道に残っているとのこと。スペインの行為の良否は別にして、曲はスペイン風のいい曲です。全日本吹奏楽コンクールは10月にあるそうですが、今年も頑張ってほしいものです。
アンコールは、真島俊夫のBay Breezeで、なんとものびのびした曲で、特にアルトサックスのソロがすばらしかったです。また吹奏楽器の中の、コントラバスや打楽器も重要な役割をしていることがよく分かりました。


吹奏楽部のコンサートの2日後ですが、6月14日の14:00より、目黒パーシモンホールで、神奈川大学管弦楽部のコンサートがありました。第55回定期演奏会です。曲目は、ベートーベン 歌劇『フィデリオ』序曲、チャイコフスキーバレエ組曲『眠れる森の美女』、シベリウス 交響曲第一番ホ短調作品39、アンコールは チャイコフスキー『くるみ割り人形 花のワルツ』。
指揮者がアンコールの前に挨拶をされ、学生にこんな難しい曲を選んで大丈夫かと聞いた際に、学生は大丈夫と返事したという話をされました。確かに、眠れる森の美女もシベリウスも難しそうな曲でしたが、学生たちは力強く演奏していました。また指揮者の松岡さんの指揮の仕方も、とても熱心で、また表現力も豊かで、とても感じが良かったです。
終了後、ホールの脇にある緑のきれいなカフェの庭で、一緒にいった家内と、しばらく余韻を楽しみました。